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第38話 ドモン対アルゴ! 突撃ボルトガンダム
ストーカー:さぁてみなさん! ネオホンコン首相、ウォン・ユンファの仕組んだ、ドモンとシャッフル同士の闘いも、いよいよネオロシアの、アルゴ・ガルスキーとの対戦を残すだけとなりました。 ですが、この闘いにも、なにやら怪しげな企みが影を落とし始めます。 ドモンとアレンビーがチームを組んでの、二度目のタッグマッチですが、問題なのは、対するアルゴのパートナーが、彼の命を狙って決勝までやってきた、ランバーガンダムの、グラハムだという事なのです! それでは! ガンダムファイト! レディーゴー!!
サブタイトルコール:ドモン対アルゴ! 突撃ボルトガンダム
グラハム:アルゴォォォッ!
アルゴ:うおおおおおおおおおっ! ぬうううううっ……
グラハム:ぐうううううっ…… せえりゃあっ!
アルゴ:ぐおおおっ!
グラハム:ふおっ!
アルゴ:ぬぅぅ…… おおおお……
グラハム:まだまだぁぁぁぁっ……!
チボデー:ほおう…… あれがネオカナダのグラハムか。
ジョルジュ:アルゴとファイトをするために、ネオカナダから来たと。
ドモン:いや、あれはファイトじゃない。グラハムにとって、これは復讐なんだ。
サイ:復讐?
ドモン:ああ。 アルゴが宇宙海賊だった頃、逃亡中の奴の宇宙船が事故を起こし、その結果、グラハムの妻を死に追いやった。
ドモン:だがグラハムは、アルゴを仇と信じ、決着をつけるためにガンダムファイターとなり……
サイ:この決勝まで勝ち抜いてきたって事?
グラハム:アルゴォ! 今日こそ決着をつけてやるぅ……
アルゴ:ううううう……
ナスターシャ:何をしている! そんな事では貴様の仲間を助ける事はできないぞ!
アルゴ:そうだ…… 俺は絶対に負けん! 仲間達のためにもーっ!
グラハム:な、なんだと!
アルゴ:うおおおおおおおっ!
グラハム:うあああああああああああっ!
サイ:ボルトガンダムが!
ドモン:まさか、あれはハイパーモード!
アルゴ:うおおおおおおおおおっ! おおおおおお!!
チボデー:す、すげぇぇぇ……
サイ:なんて技だぁ……
ナスターシャ:ふっ… ついに物にしたな。大地を破壊し、己の武器とするガイアクラッシャー。
グラハム:うあああああああっ!
アルゴ:ぬおおおおおおおおおおっ!
グラハム:うおおおお……ぐあああああああっ!
アルゴ:決着は付けたぞ、グラハム! これでお前も満足だろう!
グラハム:ま、まだだぁ! 私はまだお前を許すわけには、いかないんだぁぁ!
チボデー:勝負あったな。
ジョルジュ:ええ。
レイン:ドモン、今度はあなたの番よ。
ドモン:ああ、わかってる!
アルゴ:そう、いよいよお前との決着をつける時!
ドモン:そう、この紋章に懸けてな!
マスター・アジア:ドモンが用無しですと!
ウォン:そう、デビルガンダム復活のため、我々が求める最強のファイターは、彼では無いのです。
マスター・アジア:では一体誰だと!
ウォン:先生の手の下ですよ……
マスター・アジア:なにぃ? こ、これは……!!
ウォン:どうです? 東方先生?
マスター・アジア:しかしこやつは、あまりに未知数!
ウォン:いえいえ、次のカードで祖の素質を証明して見せます。
男:ウォン首相、ご指示のあった方をお連れしました。
ウォン:よろしい。例の部屋へ通しておきたまえ。丁重にな。 さて、それでは準備にかかりますか。私が正しいという事を証明するためにもね。
マスター・アジア:そう上手くゆくかな? ウオッゴホッホッホッホッ……
ウォン:はっはっはっはっはっはっはっ! はっはっはっはっはっはっはっ!
アルゴ:よおおし、ギアナの大地で会得した、このガイアクラッシャー。 この技で俺は必ず優勝し、俺の仲間たちを…… ん!? なんだ!! これは一体! なっ! ネオロシアの宇宙船! ぬおおおおっ! 宇宙船の中…… んん? なっ! あれは! ミハエル! リムスキー! ベイリング! セルゲイ! お前たちどうして! なっ!? んんっ!? これは立体映像……! くだらないマネはやめろぉっ! なんのつもりだっ!
ナスターシャ:ゆうな! これも全て本国からの命令なのだ。お前の戦闘意欲をかきたてろとな……
アルゴ:今さらなぜ!
ナスターシャ:お前の次の対戦カードのせいだ。
アルゴ:なにっ?
チボデー:なんだとおっ! アルゴとグラハムが組んで、ドモンとアレンビーと闘うだぁ?
ジョルジュ:自分を仇と狙っている男と、タッグを組むなんて……
チボデー:で、ドモンは?
サイ:それがさぁ…… それを見るなりネオカナダの宿舎に行ってくるって飛び出して……
グラハム:帰れ! 何度言われても同じだ! 私はチャンスを逃がしはしない!
ドモン:やはり、お前はまだアルゴを疑ってるのか…… あれは事故だったんだろう!
グラハム:ふん…… 所詮ネオロシアの報告だ。本当の事などわかりはしない! そうだ……奴が無実がどうかは私がこの手で決める……
ドモン:だがお前は奴に負けたんだぞ! それでもまだ!
グラハム:だからといって奴とおとなしくタッグを組めるかっ! 仲良しごっこをしろと言うのか? んっ?
ドモン:俺はただ、アルゴとの闘いに無意味な邪魔をして欲しくないだけだ! お前もガンダムファイターなら、拳と拳で語り合ってみろ。 そうすれば真実は見えるはずだ。
グラハム:拳と拳で……
アレンビー:ふぅーん…… しつこい人なんだね。 でも大丈夫。 私がグラハムを押さえてあげる。
ドモン:アレンビー、油断するなよ。 ウォンが仕組んだこのタッグマッチ、ただですむとは思えん。
アレンビー:まっ、いいじゃない。その時はまた、二人で力を合わせてがんばろう!
ドモン:ああ!
アレンビー:じゃっ、さよならドモン。 最近帰りが遅いって、ベルイマン博士がうるさいんだ。明日ね!
ドモン:アレンビー!
アレンビー:んっ?
ドモン:いや、気をつけて帰れよ……
アレンビー:ありがと。
ベルイマン:うっ…… こ、これは……バーサーカーシステム! だっ……
ウォン:ようこそ。ベルイマン博士。 おっしゃる通りバーサーカーシステムですよ。
ベルイマン:ウォン首相! これは一体どういう事です! まさか、我がネオスウェーデンのマシンを盗んだんじゃ!
ウォン:はっはっはっ! これは人聞きの悪い。 我がネオホンコンも開発に成功したのです。 今日はそのお祝いに、発明者であるあなたに、ぜひ立ち会ってもらおうと思いましてね……
ベルイマン:な、なにっ?
ウォン:その前に、一つ教えていただけませんか? そう、アレンビー・ビアズリー。 あの子の脳波を操れる周波数をね。
ベルイマン:い、いやだ! 教えるものかっ!
ウォン:どうですかな?
ベルイマン:うあああああああああっ!
アレンビー:んっ?
(アイキャッチ)
アルゴ:誰がこんな所へ呼んだ。
ナスターシャ:私だ、アルゴ。
アルゴ:ナスターシャ!
ナスターシャ:どうした、食べないのか? 箸は苦手か? それとも、グラハムとのタッグが気になるか?
アルゴ:んっ……
ナスターシャ:これは言わば私のお前に対する謝罪だ。見ろ、あの船を。
アルゴ:あ、あれは!
ナスターシャ:国の連中め…… 本当にお前の仲間をここに送り込んできおった…… 正直言って私も腹が立つ! この1年を闘い抜いて来た私たちへの信頼など、所詮この程度だ。アルゴ! このドモン・カッシュとの対戦必ず勝て! 必要ならグラハムも一緒に叩き潰せ! 一つの勝利は二人の勝利だ!
アルゴ:んんっ。 はうっはうごうご……
ナスターシャ:ふっ…… 流れ星? コロニーでは不吉を意味するが……
ジョルジュ:ですが…… 復讐とは、そんなに簡単に諦める事ができるものでしょうか。
チボデー:じゃあ、なにか? 奴はファイトの途中に、アルゴに何か仕掛けてくるってのか?
ジョルジュ:それはわかりません。 ですが……
シュバルツ:そう、今日のファイト、グラハムの動きが鍵を握る事は間違いない。
チボデー:シュバルツ・ブルーダー! あんたにはその答えがわかるってのか!
シュバルツ:いや…… その答えはグラハム本人にしかわからない!
ドモン:貴様もガンダムファイターなら、拳と拳で語り合ってみろ! そうすれば真実は見えるはずだ。
アルゴ:グラハム! お前がどれだけ執念を抱こうが、俺の目に映る敵はドモン・カッシュただ一人!
ドモン:アレンビー! グラハムは頼むぞ! 俺にアルゴと1対1の勝負をさせてくれ!
アレンビー:うん、任せてよ!
ホルベイン:アレンビー、ベルイマン博士がいないため、今日はバーサーカーシステムは動かせない!
アレンビー:結構よ、そんなの! けど、どこ行っちゃったのかしら博士……
風雲再起:ヒヒィーッヒヒヒン!
(どよめき)
マスター・アジア:ウォンめ…… 今日は一人で観戦するなどと…… 一体何をたくらむ!
ウォン:ふっふっふっふっふっ…… どうやら役者が揃ったようですね…… ベルイマン博士、そこでゆっくり見ていて下さい。 バーサーカーシステムの本当の使い方をね…… それではガンダムファイトォーッ!
ドモン&アレンビー&アルゴ:レディィィィィッ! ゴォォォォォォッ!
アルゴ:来い、ドモン・カッシュゥーッ!
ナスターシャ:そうだアルゴ、グラハムなどに構うなっ!
アルゴ:ああっ! この勝負、誰にも邪魔させぇぇぇんっ! ぬあああああっ……
グラハム:これはっ……!
レイン:あの技が、二人のリングを作った!
ドモン:気に入ったぜぇ! これで存分に闘えるっ!
アルゴ:そうだドモン、勝負だっ! どぅあああっ!
ドモン:おうっ! てあああああっ! デビルガンダムを倒すため! 父を救うためぇっ!
アルゴ:俺の仲間たちを救うためっ!
ドモン&アルゴ:負けるわけにはゆかないっ!
ナスターシャ:よおおし、アルゴそれでいい! 今こそ決着を付けるんだ! だがやはり気になるのは、奴がどうでるかだ…… アンドリュー・グラハムッ!
アレンビー:そう、とにかくドモンの闘いの邪魔だけはさせないっ!
ウォン:ふふっ…… これはいい。願ってもいない形になりました。 よおし、バーサーカーシステム用意っ! 発射ぁ!
アレンビー:えっ? ああああああああああああっ!
レイン:アレンビー! まさか、バーサーカーシステム!
ホルベイン:そんなバカな! 我々はシステムを作動させていないぞ!
シュバルツ:まさかっ!
マスター・アジア:ウォンめ、まさかここまでやるとは…… ゆくぞ、風雲再起ぃ!
風雲再起:ヒヒーーンッ!
(どよめき)
アレンビー:うああああっ!! やめてっ!! お願いだからシステムを切ってぇぇぇ!!
ウォン:よおし、パワーを上げるぞっ!
マスター・アジア:ウォンッ!
風雲再起:ヒヒーッヒヒヒヒンッ!
マスター・アジア:つまらぬ事をしおってぇぇぇっ!
ウォン:東方先生……
マスター・アジア:やめろぉっ! こんな事をして何になるっ!
ウォン:東方先生…… きれいごとはよしましょう…… バーサーカーと化したアレンビーこそ、間違いなく最強のファイター!
マスター・アジア:うるさぁい! とぅああああああああっ! 腕ずくでも止めて見せるわぁっ!
ウォン:うあっ……
マスター・アジア:さあっ! どうするウォンッ! ううっ! ゴホッ、ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッ…… ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッ……
ウォン:ふっふっふっふっふっ……東方不敗、老いたり!
アレンビー:ああああああああっ! ドモォォォン、助けてぇぇぇっ! ああああああっ!
グラハム:んん? あれは…… いや、それよりも私には確かめなくてはならない事がある。 そう、あのアルゴと言う男の正体をだ!
アルゴ:ぬおおおおおおっ! でぇぇぇい!
ドモン:とぅあああっ!
アルゴ:おおおおっ!
グラハム:なぜだアルゴ! なぜお前はそうまでして闘う!
ドモン:とぅああああああああっ!
アルゴ:ぐうううっ……りゃあああああっ! うーらうらうらうらぁっ!
グラハム:なぜだ…… なぜだアルゴ! アルゴ・ガルスキィー!
ドモン:うあああああっ! やるなアルゴッ! だからこそシャッフル同盟にお前が必要なんだ!
アルゴ:ああ、俺もブラック・ジョーカーの役目は忘れはしない…… だがそれは、お前との勝負がついてからの事っ!
ドモン:ならば今決着を付けるっ!
ドモン:俺のこの手が真っ赤に燃えるぅっ!
アルゴ:勝利を掴めと、轟き叫ぶぅっ!
ドモン:ばぁぁぁぁぁぁぁくねつっ!! ゴッドォォ!! フィンガァァァァァァァァァァッ!!
アルゴ:さぁくれつっ! ガイアッ! クラッシャァァァァァァッ!
ドモン:もらったぁぁぁっ!
グラハム:おおっ……
ナスターシャ:アルゴォッ!
ドモン:俺の勝ちだぁぁぁぁっ!
アルゴ:いやぁっ! ここからがガイアクラッシャーの、本当の威力だぁぁぁぁっ!
ドモン:うおっ…… あああああっ!!
レイン&グラハム&ナスターシャ:こ、これはっ! ゴッドフィンガーにひびがっ!
ドモン:アルゴッ…… 貴様ぁっ!
アルゴ:そうだ……貴様に勝つには……この方法しかないっ! 例え相打ちになったとてぇ!
ナスターシャ:やめろアルゴォッ! そのまま頭をやられれば、お前に凄まじいダメージがぁっ!
アルゴ:ナスターシャ! もしもの時は、仲間の事は…頼む!
ナスターシャ:なっ…… 死ぬ気か……!
グラハム:お前は…… そんなにまで仲間たちの命が大切なのかっ! 自分の命よりも…… はっ! そうだ…… あの時…… お前は妻の命を救おうと…… 今こそ、今こそ信じる事ができるっ! アルゴ・ガルスキィーッ!
アルゴ:うおおおおおおおおっ!
ドモン:アルゴォ……さすがだ! だが俺も! 俺も負けるわけにはゆかんっ! はっ! そうか…… ゆくぞぉっ! ゴッドフィィィーーールドォッ!! ダァァァァァッシュッ!!
アルゴ:うおおおおおおおおっ!
ドモン:アルゴォォォォォッ!
アルゴ:なっ、なにいっ!?
ナスターシャ:しまったっ!
アルゴ:ま、負けるのかっ……!
ナスターシャ:アルゴォッ! まさか、ガイアクラッシャーのパワーが、ボルトガンダムの脚に負担をかけていたとは……!! すまん……肝心な時に、機体の不備が出るとは…… これは私の敗北だ……
アルゴ:ふっふっ…… 何を言う…… 例え一つの敗北さえも、二人の物では無かったのか?
ナスターシャ:アルゴ……
アルゴ:そしてドモン・カッシュ…… 共に闘う事を誓おう……
ドモン:ああ! これで全員が揃った…… シャッフルの仲間たちが待っている……
グラハム:ん?
ドモン:アレンビィー!!
アレンビー:敵はっ! ドモンの敵はどこだぁぁぁぁっ! ボルトガンダム、お前かぁぁぁっ!
グラハム:まずいっ! アルゴは動けんぞっ!
アレンビー:倒すっ! 敵をたおーっすっ!
ドモン:やめろーっ!
ドモン:あっああっ!
アルゴ:グラハムッ!
グラハム:うっううっ……かっ……
アルゴ:なっ、なぜだグラハムッ!!
グラハム:お前の拳が、私の心を目覚めさせたのだ…… すまん、私にできる事は、こんな事だけだ……
アルゴ:グラハムゥゥゥゥゥッ!!
ドモン:アレンビィィーッ!!
サイ&チボデー&ジョルジュ:うおおおおおっ!
レイン:ド、ドモォンッ!
ナスターシャ:アルゴォォッ!
マスター・アジア:な、なんという事だぁっ!
ウォン:ふっふっふっふっふっ……
マスター・アジア:うんっ?
ウォン:素晴らしい……素晴らしいですよアレンビー! はっはっはっはっはっはっはっ! アレンビィィィィィーッ!
(次回予告)
みなさんおまちかねーっ! 行方不明になったアレンビーを探すドモンに、闘いを挑むマスター・アジア。その二人の前に、突如ガンダムヘッドが出現! 襲い来るこの敵を、かつての師弟は、流派、東方不敗、最終奥義で迎え撃つのです! 機動武闘伝Gガンダム!「石破天驚拳! 決闘マスター・アジア」にぃー! レディィィ…ゴー!
第39話「石破天驚拳! 決闘マスター・アジア」へ
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