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第33話 地獄からの使者! チャップマン復活




ストーカー:さて今日は、いよいよ物語の確信へとつながっていく、大切なお話をする事になりました。 みなさんは、このファイターを覚えていらっしゃるでしょうか? そう、ネオイングランドの、チャップマンです。 まさに向かう所敵なしの英雄。 彼もミケロ・チャリオットと同じく、すでにドモン・カッシュに敗れ、決勝大会への出場権を、失ったはずではなかったでしょうか。 まさに黒い霧に包まれたこのガンダムファイト。 本日の対戦は、ネオフランス代表、ジョルジュ・ド・サンドのガンダムローズ。 ですがそこには、決勝タイムリミット寸前に、ドモン・カッシュを襲った、あの謎のガンダムの一体が、不気味な罠を張っているではありませんか! それでは! ガンダムファイト! レディーゴー!!



サブタイトルコール:地獄からの使者! チャップマン復活



ウィリアム:許せん! もうこれ以上チャップマンに闘わせる事は、断じてならん!

ホイットニー:ウィリアム卿。 お気持ちはわからぬでもありませんが、少しは落ち着かれたらどうです? 勝ち進む事は、なにはともあれ結構な事ではありませんか。

ウィリアム:何が結構だ! 正義と名誉を重んじる我が祖国のためにも、ジョンブルガンダムは即刻出場を辞退して、コロニーへ引き上げるべきだ!

ホイットニー:私はあくまで反対だ。

ウィリアム:ホイットニー卿! いつから君の性根は腐り始めたんだね!

ホイットニー:なんですと?

男:例の方がお見えになりました。

ホイットニー:議論は後にしましょう。 客が見えたので失礼します。

ウィリアム:ホイットニー!

(歓声)

アレンビー&ホイ&ミン:うわぁっ!

ホイ:すっげぇ… バリアが無かったら僕たち一発だよ!

ドモン:たぁっ!

アレンビー:この勝負、どうやらドモンが貰ったね。

ハン:じゃな。

係員:シールドバリア、出力プラスマイナス0.5。 現在、最適出力を順調に継続中。

全て異常なし。

係員:さすが、優勝候補となると、違うな。

係員:見ろ! 決めるぞ

ドモン:行ぃぃくぞぉぉ! 俺のこの手が、真っ赤に燃えるぅ! 勝利を掴めと、轟き叫ぶ! ばぁぁぁぁくねつっ! ゴォッドォ! フィンガァァァァァ!! ヒィィィトォ! エンドォ!!

(歓声)

アナウンサー:ゴッドガンダム強い! 試合開始3分56秒で、勝利を掴みましたぁ!

マリアルイゼ:さすがは、ジョルジュと拳を合わせただけあるわねぇ。 ドモン・カッシュ。

女:マリアルイゼ様? まもなく、ネオフランスの宿舎です。 お父様もびっくりなさいますよ? お忍びでこられて。

マリアルイゼ:だといいですけれど。

元首:マリアルイゼ! いつ地球に来たのだ。 また、人騒がせはごめんだぞ。

マリアルイゼ:お父様。 久しぶりの娘になんという事を。 ジョルジュ、元気にしていましたか?

ジョルジュ:恐縮です。 マリアルイゼ様。

マリアルイゼ:どこかへでかける所だったのですか?

ジョルジュ:ネオイングランドの領事館にです。 チャップマンについて、問いただしたい事があるので。

マリアルイゼ:そう。 では、参りましょう。

ジョルジュ:は?

元首:お前が行って何をするつもりだ。

マリアルイゼ:ジョルジュの帰りを待っていても、退屈ですもの。 さあ、参りましょう。

ジョルジュ:あぁぁ! マリアルイゼ様!

元首:こら! マリアルイゼ!

マリアルイゼ:うふふふふっ。  それで、何を問いただすのですか?

ジョルジュ:チャップマンには、前から大きな疑問があるのです。

マリアルイゼ:大きな疑問?

ジョルジュ:はい。 私との対戦の前に、それをはっきりさせようと思いまして。 ん? 止めてください。 ドモン・カッシュ。 少々、よろしいですか?

ドモン:ジョルジュ。

レイン:あら、お嬢様もご一緒?

アレンビー:うぇっうっげぇぇ! 変な味ぃ〜。 あんた達よくこんなの飲めるわねぇ〜。

ミン:へぇ〜?

ホイ:僕たちおいしいよぉ。

ジョルジュ:では。

ホイ:どうしたのドモン兄ちゃん。 ねえ、早くお祝いのご飯に行こうよ!

ドモン:その前に、ちょっとねずみでもいぶり出すか。

ミン:へっへー。

アレンビー:え?

ホイットニー:ほーう。 チャップマンの次の対戦相手は、ネオフランスのガンダムローズ。 これでまた一勝いただきですな。 何? ネオフランスのファイター? よい、私が。 では、ウィリアム卿はおまかせしてよろしいですね。 マリアルイゼ:んんっ…

ジョルジュ:マリアルイゼ様。

マリアルイゼ:わかっています! しかし、こんなに待たせて無礼ではありませんか!

ジョルジュ:ああっ! どちらへ!

マリアルイゼ:ちょっとお散歩です。 はぁぁー。 こんな事でしたら、着いて来ないで、こっそり屋台にでも、おいしいもの食べに行けば良かったぁー。

ウィリアム:あっ何をする気だ! 私をこんな所に呼び出しておいて、殺す気か! やっやめろ! 私の口を封じても、貴様ら必ず神の裁きを受ける時が来るぞぉ! チャップマン! 一体どうしたんだ! お前はネオイングランドの紳士の代表では無かったのか!

マリアルイゼ:ああっ…

ウィリアム:やっやめろっ! ぐわっ!

マリアルイゼ:あああっ…

チャップマン:ん?

マリアルイゼ:ああっ! ああっ!  あああっ! 無礼な、何をするのです! ジョルジュー!助けてー!

ジョルジュ:待てー! マリアルイゼ様に何をする!

マリアルイゼ:ジョルジュ、人殺しです! この男が、人を殺しました!

ジョルジュ:んんっ… んっ! んぁっ!

チャップマン:んん…

ジョルジュ:人を殺した!?

マリアルイゼ:間違いありません。 わたくし、この目で見ました!

チャップマン:んんんんーっ! ふっふっふっふっふっふっふっふっ!

ジョルジュ:これは驚いた! 死んだはずのあなたが、人を殺したとは! 答えてもらいましょう! チャップマン!

 チャップマン:くっ!

ジョルジュ:ううっ! この決勝大会が開始された時から、疑問に思っていたのです。 死んだはずのあなたが、なぜ蘇り、決勝大会に出場できたか!

チャップマン:ふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっふっ!

ジョルジュ:違う! 前よりも技が数段上になっている! くっ!

チャップマン:ぬぉっ!

マリアルイゼ:ジョルジュ!

ジョルジュ:ぬぉっ! 強い! この強さは!

チャップマン:ぬぅぅ!!

ジョルジュ:くっ! なっ! 紋章が光りを! こっこれは! DG細胞!

チャップマン:ぬぅ…

ジョルジュ:くっ… マリアルイゼ様。 失礼!

マリアルイゼ:ああああっ!

レイン:ドモン? こんな所に来てどうしようっていうの?

ドモン:ねずみ…

レイン&アレンビー:きゃあっ!ああっ!

ドモン:取りは嫌いか?

アレンビー:んっもう!

レイン:ねずみなんていないじゃない!

ドモン:ふっここだ。 ここに1匹ねずみが隠れてる。

ホイ:えっここに?

レイン:ああっ!

ジョルジュ:うっ…ドモン!

ドモン:お節介に、ちょっとよってみただけさ。 レイン見ろ! でかいねずみだ!

レイン:チャップマン!

ホイ:あっちからも来るぅ!

ドモン:アレンビー。 雑魚は頼む。

アレンビー:OK! ふっ!

男:うわっ!

ドモン:さてとチャップマン。 やっとあんたと直接会えたな。 なんせ聞きたい事が山ほどある。 さあ、答えてもらうぞ!

チャップマン:ふっ…

ドモン:んっ! うわっ! くっ! くっ! うっ! なっ! こ、これは…

ジョルジュ:くっ…ご覧の通り、DG細胞です!

ドモン:なにぃ!? はぁっ! うあっ…

ジョルジュ:うっ!

ドモン:ううっ!

アレンビー:はっ!

男たち:ううっ…

アレンビー:うっ…

ドモン:大丈夫か! アレンビー!

アレンビー:いったぁぁ… あいつ、ただもんじゃ無いわね。

ドモン:ああ…

ミケロ:へっへっへっ… ヘマしたな… チャップマン。 だがこの次は、この俺が手伝ってやる。


(アイキャッチ)


マリアルイゼ:いいえ! 確かにウィリアム卿は殺されたんです!

レイン:でも、ネオイングランド側は、心臓発作で亡くなったって…

マリアルイゼ:そんなの嘘に決まってます! わたくしはこの目でしっかりと見ました! チャップマンが彼を殺すところを! それに… はぁっ! そういえば、あの場にもう一人男がいました!

ジョルジュ:男?

マリアルイゼ:そうです! 顔は見えませんでしたが、きっと仲間に違いありません! ジョルジュ・ド・サンド。 こうなればあすの闘いで、事実をはっきりとさせなさい!

ジョルジュ:はっ! 騎士の名誉にかけ、チャップマンを裁いてご覧にいれましょう!

アナウンサー:さあ、本日のガンダムファイト。 会場メインリングでは、ネオイングランド代表、ジョンブルガンダムと、ネオフランスのガンダムローズの闘いが始まろうとしています!

マリアルイゼ:あの男、誰なのかは知りませんけれど、きっとこの中に来ているはずです。

レイン:ねぇドモン。

ドモン:ん?

レイン:このファイト無事にすむかしら。

ドモン:いや、何かが起こる。 俺の勘がそう言ってる。

係員:うう…

ミケロ:へっへっへっへっ!

ジョルジュ:さあ時間ですチャップマン!

チャップマン:ふっ…

ジョルジュ:2度と汚いマネのできないように、あなたを葬ってあげましょう! このガンダムファイトで!

ジョルジュ&チャップマン:レディィィー!

チャップマン:ゴー!

元首:うおおおお!!

ジョルジュ:なにっ!?

レイン:ドモン! 今確かバリアが!

ドモン:来い! アレンビーレイン! 借りるぜ!

見物男たち:うあああ!

ドモン:まさか、バリア装置で攻めてくるとは!

ジョルジュ:マ、マリアルイゼ様?

元首:なにが… なにが起きたのだ!

ミケロ:へっへっへっ! よく聞けぇ! もしお前らがそこから逃げたら、全部のバリアを解除する! 周りの観客を助けたかったら、そこでおとなしくすわり続ける事だな。

元首:貴様! なんのつもりだ! つまらんマネはやめろ!

ミケロ:うるせぇー! わかったのかいお嬢さんよぉ!

元首:おお…

マリアルイゼ:わかりました。 そうしましょう。 お父様。

ミケロ:さぁて、ジョルジュ。 おめぇはお嬢さんを殺されたくなかったら、盾となってお守りしなくちゃな。 はーっはっはっはっ!

ジョルジュ:ひ…卑怯な…

ミケロ:さぁーチャップマン、支度はできたぜ! 後はおめぇの好きにしてくれや。

ジョルジュ:お…おのれチャップマン!

マリアルイゼ:ジョルジュ…

ジョルジュ:マリアルイゼ様… しばらくのご辛抱です! このジョルジュ・ド・サンド、必ずやチャップマンを倒して見せます!

アナウンサー:おやおや! どうした事か! ガンダムローズ、一歩も動かず、ただジョンブルガンダムの銃弾を受けているだけです!

ドモン:待ってろ、ジョルジュ!

ミケロ:へっへ。 俺たちに余計なちょっかいを出す奴らは、こうして黙らすのが一番だ。 チャップマン! そろそろ決めようぜぇ!

チャップマン:ふっ!

ジョルジュ:どぅあああああ!!

マリアルイゼ:ジョルジュ!

ジョルジュ:しまった! マリアルイゼ様!

ミケロ:おおっ、後ろがこんにちわだぜぇ?

チャップマン:ふんっふっふっ。

ジョルジュ:マリアルイゼ様ぁー!!

ミケロ:へっへっへっへっへっへっへっ…

ドモン:待てぇーい! そうはさせるかぁー!

ミケロ:やっろーう!

ドモン:えいっとぅああああああ!!

ミケロ:うあああ!

ドモン:レイン、バリアを!

アレンビー:ほらっ、そこのレバーを上に! 早く!

レイン:これね。

ミケロ:やっろーう!

ドモン:うるさい!

ミケロ:うおっ!

ドモン:急げっ!

レイン:ええっ!

ジョルジュ:マリアルイゼ様ぁー!!

マリアルイゼ:ああああっ!!

元首:おおおっ!

★マリアルイゼ:ああああああっ!

★元首:おおおおおおっ!

ジョルジュ:マリアルイゼ様…

ドモン:よぉぉし、うまくいったぞ!

ミケロ:うっうう…

ドモン:ああっ!

ミケロ:くっううーっ…

ドモン:貴様、ミケロ!

ミケロ:ええーい、また邪魔しやがったな、ドモン・カッシュ! 引き上げるぜぇっ!

ホイットニー:ええい…

レイン:あれは確かネオイングランドの!

ウォン:どうやらお楽しみは終わりのようですな。

マスター・アジア:いや、今日のショーはこれからが本番。

ジョルジュ:チャップマン! マリアルイゼ様への数々の侮辱、このジョルジュ許すわけにはいきません! ローゼスビットォ!! 行けぇぇぇぇっ!

チャップマン:うおおおおお!!

ジョルジュ:チャップマン。 これが卑怯者のあなたにふさわしい負け方です! さあ、ウィリアム卿殺しを、白状してもらいましょう!

チャップマン:ふんっ!

ジョルジュ:なあっ!?

観客:おおっなんだありゃおおお…

ドモン:まっ、まさか! あの時と同じだ!

元首:おおおっ…

ジョルジュ:ああっ… うあああ!!

ドモン:ジョルジュー!

マリアルイゼ:はっ! ジョルジュー!

アナウンサー:おおーっと! 突然の煙幕の中で何が起こったのでしょうか! ガンダムローズ串刺しです!

ジョルジュ:ああっうっううっ… ガンダム!? うああっ! なっ! うあああああああっ! 何者です! これは! うあああああああああっ!!

ドモン:あれは、俺を襲った… 逃げろ! ジョルジュー!

ジョルジュ:しかし… ううっ… そ、そうか! 手はある! 出るかぁっ!? ローゼスビットォ! ああっ… あっ… ドモン・カッシュ。 心より礼をいいます。 おかげで、マリアルイゼ様をお守りする事ができました。

ドモン:いや… それよりも、お前を襲った謎のガンダムの事だ。

ジョルジュ:ええっ、奴の正体は一体…

ウォン:ジョルジュ・ド・サンド君。 君の闘いぶり、たっぷりと見せてもらいましたよ。

マスター・アジア:よくぞあの強豪チャップマンを倒したものだ。

ドモン:東方不敗! ちょうどいい、聞きたい事がある!

ウォン:まあまあ、今はジョルジュ君を休ませる方が先ではありませんかな? では失礼。

マリアルイゼ:ああっ… あれは!  間違いありません! あの殺人現場にいたもう一人の男というのは、ネオホンコンのウォンです!

元首:ううっー… もしそれが本当なら、全てを忘れる事だ。

マリアルイゼ:なぜです! お父様!

元首:いいかね? 彼がその気になれば、ネオフランスを、ガンダムファイトから追放する事ぐらいなんでもない!

★マリアルイゼ:ええっ!?

★ジョルジュ:うっ!

元首:そう、彼には逆らえないのだよ。 全宇宙の実権を握っているあいだはな。

ウォン:ふっふっふっ…そう、私の力は絶大だ! そしてそれも永遠の物となろうとしている! 見たまえ! そのためにデビルガンダムは自己再生を始めたのだぁ! はっはっはっはっはっはっ! あーっはっはっはっはっはっはっ! あーっはっはっはっはっはっはっ! あーっはっはっはっはっはっはっはっ!



(次回予告)


みなさんおまちかねーっ! ネオホンコンに隠されたデビルガンダムの大秘密! それを知られたウォンがドモンに仕掛けた罠は! なんと! 前代未聞のダブルファイト! アシュラガンダムとスカルガンダムの、極悪コンビが大暴れします! 機動武闘伝Gガンダム!「立てドモン! 嵐を呼ぶタッグマッチ」にぃー! レディィィ…ゴー!


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