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第12話 その名は東方不敗! マスター・アジア見参
カラト:なんだね… コロニーも今は夜時間だぞ? 少しは考えて… なに! デビルガンダム!
ウルベ:そうです。ここ最近、地上に配置した諜報員たちが、次々と連絡を絶っているのです。 それもみな決まって、悪魔のようなガンダムが出た。という言葉を残して。
ミカムラ:そして今入ったSOSの場所が…
カラト:ん? これは…新宿ではないか!
ウルベ:そうです。いくら地上の事とはいえ、わが国の都市をほおっておくわけにもいかないのでは?
カラト:当たり前だ!
ウルベ:ですから、またドモン・カッシュ君をお借りしたのです。
カラト:わかった。やつをすぐ新宿に向かわせる。
ミカムラ:うんっ…
ストーカー:さて、今お聞きになった通り、今回は我々のよく知るここ新宿シティが舞台。 ですが、この荒れ果てた町で、ドモンは思いもよらぬ人物と出会い、ますますその運命から逃れる事ができなくなるのです。そして、今日からは謎に包まれたモビルスーツ軍団、デスアーミーとのデスマッチ。 それでは! ガンダムファイト! レディーゴー!!
サブタイトルコール:その名は東方不敗! マスター・アジア見参
ドモン:どうやら今度は、ウルベの情報もあてずっぽうじゃ無さそうだな…
レイン:じゃあやっぱりここにデビルガンダムが?
ドモン:わからん。だが少なくとも、この荒れようは普通じゃない。 はっ!
ドモン&レイン:はぁっ!
ドモン:伏せろっ!
レイン:きゃっ! だめだわ… 気を失ってる!
ドモン:気をつけろ! レイン!
防衛隊員:う…ああ… あんた…外から来たのか… なら、頼む… 偵察… ここに… 奴らの数… 情報… 仲間に…
ドモン:だめかぁ…
レイン:見て、ドモン。あそこだけあかりがついてるわ。 でもどうして…
ドモン:静かに! 囲まれたらしい… いいか、合図でランダーを出すんだ!
レイン:えっ!
ドモン:今だ! くぅ… 抜けたぞ!
レイン:でもドモン! 追ってくるわ!
ドモン:こうなったら… ガンダァァァァムッ!!
マスター・アジア:待ていっ!
ドモン:えっ?
マスター・アジア:ここではやたらにガンダムを動かすでない!
ドモン:なに!?
マスター・アジア:先にゆけぇ! ドモン・カッシュ!
ドモン:俺の名前を!?
マスター・アジア:借りるぞぉぉ!!
ドモン:ええっ!? はぁっ!
マスター・アジア:うああああ… うあ! ほおっ! うああっ!
レイン:すごい…
ドモン:あの技は!
マスター・アジア:うおおお… ふんふんふん! うぅぅぅああああ!!
ドモン:おお…!!
マスター・アジア:ここだぁ! うおおおおおおっ はっ! はぁぁぁ…
ドモン:やはり! あのお方は! と…東方不敗… マスター・アジア!
レイン:ええっ! それって確か、ドモンの武術の先生で、前のキング・オブ・ハート…
ドモン:でも、どうしてこんな所に… ああっ! 後ろです!
レイン:はあっ! ど、どういう事? モビルスーツ同士で…
ドモン:はっ! それよりも!
マスター・アジア:どこを見ておる。 ワシはここだ。ここにおる。
ドモン:師匠!
マスター・アジア:くぅあーつ!! 答えろドモン!! 流派! 東方不敗は!!
ドモン:王者の風よ!!
マスター・アジア:全新!
ドモン:系裂!
ドモン&マスター・アジア:天破侠乱!! 見よ! 東方は赤く燃えているっ!!
マスター・アジア:ふっ 久しぶりだなドモン。 いや、ワシが認めたキング・オブ・ハート。 んっ?
ドモン:ししょお… おあいしとうございましたぁ!!
マスター・アジア:どうした… 男児たるもの何を泣き出す。
ドモン:ううう… うう…
レイン:ああ…
マスター・アジア:母上は亡くなり、父上は冷凍刑… そうか… ワシがお前の元から姿を消したあと、そんな事になっておったのか…
ドモン:恥ずかしい事ですが、そのせいで俺はファイターになり、ガンダムで兄を追う事になったのです。
マスター・アジア:なあドモン。やはり我らは師弟の縁というもので結ばれているらしいな。
ドモン:え?
マスター・アジア:なぜなら、ワシがここにいる理由も、お前の言うデビルガンダムと関係があるからだ…
ドモン&レイン:ええ!?
マスター・アジア:見ろぉっ! この東京を! かつて経済大国の中枢と言われたこの町が、ここを残して廃墟と化してしまった。人々が助けを求め合うように、唯一残った、この都庁エリアに集まり、ふるえるだけの毎日… なにもかも奴らのせいだ! あの沸きいでるデスアーミーども! そしてそいつらを操る謎の巨大ガンダム。恐らくはお前の言うデビルガンダムだろう。 お前も知っての通り、前回のガンダムファイトに優勝したネオホンコンから、ワシは再びファイターとして参加し、この新宿で、対戦相手に呼び出された… だがそれはワナだった。 そして奴はワシを襲う
だけでなく、この町を無差別破壊し始めた。やがて奴は姿を消し、残された我々は防衛用モビルスーツを武器に、ここを砦として守り、戦っているのだ… たてこもるための食料やエネルギーは運良く確保されていた。 だが問題は人々がこの状況に耐える事ができるかだ!
防衛隊員:マスタァー!
マスター・アジア:どうした?
防衛隊員:味方のモビルスーツが、無断で発進します!
マスター・アジア:なんだと! 何をする気だ!
パイロット:もう我慢できねぇんだよ! このままじゃやられるだけだ! 俺は生き延びるぜ!
マスター・アジア:待てっ! ぬぅぅ… 馬鹿者が!
レイン:はぁっ!
マスター・アジア:見ての通りだ… 防衛隊の者でさえ、この始末。みな恐怖に耐え切れなくなっている… ドモン! 今は一人でも味方が欲しい! 共に戦ってはくれんか…
ドモン:ぁぁ…
マスター・アジア:そう、この東方不敗、マスター・アジアが頼む。
(アイキャッチ)
レイン:本当に、どうしてこんな事になってしまったのかしら…
ドモン:はい師匠。ぜひ。
マスター・アジア:こっちだ。
レイン:ドモン?
ドモン:これは師匠の!
マスター:そうだ… ワシが前回のガンダムファイトで使っていたクーロンガンダムだ。 どうだ。古い物だがまだまだ使えるぞ。
ドモン:でも、俺のシャイニングガンダムも強いですよ?
マスター・アジア:ん? こいつぅ… 大きな口を叩くようになりおって!
ドモン&マスター・アジア:はっはっはっはっはっはっはっはっはっ…
レイン:ドモン… あんなに楽しそうなの初めて… はっ
オペレーター:緊急事態。緊急事態発生! 防衛隊各班は、防災センターへ集合! 緊急事態!
市長:この光が全部敵だって!
防衛隊員:いよいよここへ、集中攻撃をかけるつもりではないでしょうか!
マスター・アジア:大丈夫。私にまかせていただきましょう。 これは、我々の同志が命を懸けて届けてくれた、奴らのデータです。 これによると、敵はこちらの1点を狙って集中攻撃。まっすぐこちらへ向かってくるでしょう。
市長:それじゃ守りきれんじゃないか!
マスター・アジア:いえ、ここは奴らの習性を利用するのです。まず念のため、防衛モビルスーツを都庁エリアの前方に配置。ここで重要なのは、そばをうろつくデスアーミーどもを相手にしない事。 なぜなら、奴らは自分への敵意に対して異常に敏感です。 そこで、私の一隊が攻撃をしつつ奴らを逆の方向に誘い出し、海へと沈めてしまう。 つまりは! ハメルンの笛吹き!!
防衛隊員:待てよ! 俺たちはあんたみたいな命知らずのファイターじゃないんだ! そんな危険なマネでき…
マスター・アジア:ばかものぉ!! このまま行けば座して死を待つのみ! 事態は一刻を争う! 戦う意志のあるものだけがついて来い!
防衛隊員:全機マスターに続け! ここにいる者は、ここの防衛に回る!
マスター・アジア:急げドモン。遅れるでないぞ!
ドモン:シャイニングガンダム。お供させていただきます。
マスター・アジア:うむ。全機! 出撃準備よいかぁ! 作戦開始ぃ! ええーい… うるさい奴らめ! つああ!!
とうああああ!! 下には構うな! 増援部隊を叩けばいい! 攻撃開始ぃ!
ドモン:はい、師匠! どぅぉぉぉ…りゃああああ!! とぅぁぁぁ…!! ええい… なんて数だ!
マスター・アジア:ドモン! 一機一機に構っていてもしょうがない! んん… あれをやるかぁ!!
ドモン:はいっ! 超級!
マスター・アジア:覇王!!
ドモン&マスター・アジア:電えぇいだぁん!!
マスター・アジア:撃て! ドモォン!
ドモン:はぃぃぃぃぃぃ…!!
マスター・アジア:いやぁぁぁぁぁぁ!! ばぁぁくはつっ!!
オペレーター:敵軍団は進行方向を変えました! 作戦は成功のきざしを見せています!
レイン:がんばってるわね… ドモン… あっ! あれはっ!
市民:うわああああ… うおおおおおお…あ…あああ…
防衛隊員:デスアーミーがここまで入り込んだだと!
市長:ううん…
市民:おおおお…
市長:こんな所まで… よりによってマスター・アジアのいない時にぃ!
レイン:市長! 今はそんな事言ってる場合じゃないでしょう! もおう… 早く市民を非難させなくっちゃ!
防衛隊員:それが今、町の防衛隊員の一人が!
レイン:えっ!?
防衛隊員:たかが一機! 仕留めてやる!
レイン:撃たないで! ダメよ! こちらが戦意を見せれば仲間を呼ぶわ!
防衛隊員:ならその前に破壊してやる! どうだ! な…なんだ!?
レイン:はぁっ… この音はまさか!
マスター・アジア:よし、このまま連中を誘導するんだ。
ドモン:どうしたんだ?
マスター・アジア:どうやら奴らを呼ぶ者がいるらしい。
ドモン:えっ… まさか都庁が!
マスター・アジア:ドモン!ここはワシに任せろ! お前は町へ戻って、奴らを引き寄せるあの音を絶てぇー!!
ドモン:わかりました!
マスター・アジア:さて…
防衛隊員:み…見ろ! 奴らがくるぞ!
防衛隊員:う…うおお… なにぃ!! うおおおお…
レイン:はっ! ドモン!
ドモン:これ以上、仲間を、近づけさせるかっ! ひぃっさつ! シャァァイニング!! フィンガァァ!! 俺の勝ちだ!
オペレーター:報告!敵軍団は下がっていきます! 作戦は成功です!
市長:た、たすかったのかぁ!?
ドモン:こいつらは一体…
マスター・アジア:ドモォォン! さすがは我が弟子、こちらも敵の軍団を追い払えたぞ!
ドモン:いえ、すべて師匠の作戦のおかげです。
マスター・アジア:ぬっはっはっはっはっはっはっ!! なにをいう! お前がいて始めて成功した… ん? ドモン!! 後ろだぁ!!
ドモン:え? こいつはぁ…
ゾンビ兵:はぁぁぁ… はああああ…
レイン:あれは! DG細胞!
ドモン:やはりデビルガンダムの…
マスター・アジア:ぬぅぅ… へあああっ!!
ゾンビ兵:ぬぅああああ…
ドモン:同じだ… ダハールやセイットの時と… するとやはり! はっ!!
レイン:あっ!
ドモン:間違いない… デビルガンダムはこの近くにいる! 俺はついに、奴を追い詰めたぞ!
(次回予告)
みなさんおどろきです! チボデー、サイ・サイシー、ジョルジュ、アルゴ。 恐るべきパワーを身に付けたライバルたち。 なんと! 彼らは正体不明のガンダムと共に、ドモンを攻撃してきたではありませんか! 機動武闘伝Gガンダム!「大ピンチ! 敵は5大ガンダム」にぃー! レディィィ…ゴー!
第13話「大ピンチ! 敵は5大ガンダム」へ
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