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第8話 仇は討つ! 復讐の宇宙刑事




グラハム:エリアろくさんご、チェックOK! タイムごーぜろぜろより発生の磁場嵐。あと3日で消滅の予想。エネルギーシールド、エリアにーさんへ移動。全方位オールクリーン。マークシステム、チェック。

ノーマ:お疲れ様。今日も無事に終わりそうね。

グラハム:うむ。こんな所まで来る奴は滅多にいないからな。楽といえば楽な仕事さ。

ノーマ:でもそれもあと一週間だわ…

グラハム:ああ…やっとこの退屈な警備ステーションともおさらばだ。お前にもずいぶん寂しい思いをさせてしまったな。でもコロニー勤務に戻ったら次はベビィだぞ。

ノーマ:もうアンディったら。

ノーマ&グラハム:ふっふっふっふっふっ

グラハム:なんだぁ!?

コンピュータ:物体接近中。ステーションとの衝突コースを取っています。

グラハム:か…海賊船!

ノーマ:あああ!

グラハム:うああああ!

ストーカー:さて… 今日のガンダムファイトは、5年前のこの事件が始まりのようです。ですが、これがドモン・カッシュとどのように結びついていくのか。また、デビルガンダムと共に地球に落ちた兄。キョウジの手がかりをつかむ事ができるのか。それは今日の対戦相手、ネオカナダのランバーガンダムとの結果次第。 それでは! ガンダムファイト! レディーゴー!!



サブタイトルコール:仇は討つ! 復讐の宇宙刑事



レイン:どうしてよ! せっかくナイアガラに来たんだから、少しぐらい、空気を楽しんだっていいじゃない。

ドモン:冗談じゃない! 俺の目的はネオカナダのガンダムだけだ! 観光に来たんじゃないぞ!

レイン:なによ!その言い方。 あなたは疲れてるんだから、たまには気分転換をって…

ドモン:大きなお世話だ。

レイン:いいわよ。もう。口なんか聞いてあげないんだから。

ドモン:ふん…絶交か。 いいな! お前はそれですむんだから。だけど、おれんとっちゃなぁ…

レイン:ごめんなさい。でも私だって気を使って…

ドモン:うるさいな! お前とはここまでだ! これからは俺一人でやる!

レイン:いいわよ! やれるもんならやってみなさいよ! 私だって好きでパートナーになったんじゃないんだから!

ドモン:ん…ああっ!

グラハム:お前がネオジャパンのドモン・カッシュか! 私の名はアンドリュー・グラハム! ネオカナダのガンダムファイターだ。

ドモン:ん…

レイン:なぁーによドモンったら… あんな言い方ないじゃない。 ふっ ん? ドモン…何してるの?

ドモン:なんだって! アルゴがここに来るのか!

グラハム:そうだ。ネオロシアのチームは君に敗れた後、作戦を変更したのだ。 うって出てひとつでも多くの敵を叩くという方針にな。その最初の標的が、我がネオカナダだ。

ドモン:で? 俺とつるんでネオロシアを倒そうとでもいうのか?

グラハム:その通りだ。君の持っている、ボルトガンダムの情報が欲しい。

ドモン:なんだと! じゃあお前を探してやってきた俺たちは無視って事か!

グラハム:そうだ。私の狙いはネオロシアだけだ。闘いが終わったら私のガンダムの首をやろう。それなら納得してくれるか?

ドモン:気に入らねぇ…

グラハム:ならばどうする。

ドモン:ふんっ!こうするさっ! シャイニングガンダァァァム!! うぉぉぉ… ぬぅぅぅ… ふんっ!

レイン:どうしたのよ ガンダムなんか出しちゃって! はあ!

グラハム:行くぞ! ランバーガンダム!

レイン:あれがネオカナダのガンダム! でも…

ドモン:さあ俺と闘え! 話はそれからだ! ガンダムファイト! レディィィィ…

グラハム:断る。

ドモン:なに!

グラハム:さっきも言った通り、君と正式なファイトをするつもりはない! 頼む、ボルトガンダムの情報を教えてくれ!

ドモン:ふざけるなっ! とぉぉぉ…りゃぁぁぁ!! なにっ!消えたっ! どこだ! そこかぁ! しまった! ぐぅおおおお…! な、なんてパワーだ。

レイン:ドモン!

グラハム:キング・オブ・ハートのドモン・カッシュが、この程度で死ぬこともあるまい。

レイン:うああ! うっ!

グラハム:ドモンのパートナーだな!

レイン:私をどうしようっての!

グラハム:こんな事はしたくないんだがやむをえない。ドモン・カッシュ! ボルトガンダムの情報を教える気になったらロッキー山脈まで着てもらおう。それまでこの女性はあずかるぞっ!

ドモン:くぅ…う…レイン…

レイン:ドモォォン!

ドモン:レ…レイン!

ナスターシャ:なんだ? ネオジャパンのドモン・カッシュが来ている?

部下:はっ昨日ナイアガラにて、ネオカナダとの非公式ファイトを行っております。

ナスターシャ:ふむ。何をしでかすかわからん。第1級警戒態勢をしけ!

部下:は? それは少々行き過ぎでは? ぬうあっ! うおおお!

ナスターシャ:ドモン・カッシュ!

ドモン:軽く驚かすつもりだったんだが…ちょっとやりすぎたかな…

ナスターシャ:アルゴ! あの男を捕らえなさい!

アルゴ:ぬぅぅぅぅ…!!

ドモン:よぉ元気そうだな。

アルゴ:うぉぉー! うぇい! えい!おう!おう! ぐぅおおお

ドモン:どうしたアルゴォ! 収容所で体がなまっちまったのか?

アルゴ:うっぬうおおお!!

ナスターシャ:うまい!

ドモン:そうこなくっちゃな…

アルゴ:うおおおお!!

ドモン:今だ!

ナスターシャ:なに!?

アルゴ:あ…ああっ…

ナスターシャ:アンドリュー・グラハム? それが相手の名か。

ドモン:ああ、なんだか知らないが、あんたらにえらくご執心のようだったぜ?

ナスターシャ:で、もう一度彼と戦う時のためにアルゴで技を試したというわけか。

ドモン:残念ながら、グラハム並の怪力を持ってる奴はそういないんでねぇ。

ナスターシャ:それにパートナーのレイン・ミカムラもとらわれている。

ドモン:あいつとは別れたよ。

ナスターシャ:なるほどね。いいわ。協力してあげる。

ドモン:だぁ?

グラハム:手荒なマネをしてすまない。だが、もう少しあんたには付き合ってもらいたい。

レイン:冗談じゃ無いわ… あなた…一体なにが目的なのよ。

グラハム:目的か。それはただひとつ。アルゴ・ガルスキーをこの手で殺す事だ。

レイン:こ…殺すって! でもファイトの国際条約じゃ…

グラハム:これは試合ではない! 裁きだ!!

レイン:裁き?

グラハム:そうだ。妻を殺した者へのな!!


(アイキャッチ)


ドモン:あいつが刑事だった?

ナスターシャ:でもある事件をきっかけに、宇宙刑事を退職したの。生涯を懸けて、ある男を追い詰めるため。 それが元宇宙海賊、アルゴ・ガルスキー。彼の宿敵なのよ。そうもう随分前になるわ。グラハムは妻ノーマと二人だけで、警備ステーションに勤務してたの。それもあと1週間で終わろうとしてた時よ。アルゴの海賊船が二人のステーションを襲ったの。

ノーマ:あああ… ああああ!!

グラハム:ノーマ!

ノーマ:アンディ!

グラハム:ノーマ! がんばれ! 手を離すな!

ノーマ:あーなたー!

グラハム:ノーマ!

ナスターシャ:なんとかして助かろうとしていた二人。

(★は同時。)

★ノーマ:あーなーた!

★グラハム:ノーマ!

ナスターシャ:でもその時、一人の男が二人のあいだに割って入ったの。

グラハム:ノーマー! うう…  その後、私は運良くパトロールでやってきた警備艦隊に助けられていた。 しかし気が付いた私の目の前にあったステーションは、焼け崩れたただの岩の塊にしか過ぎず、そこには」もう、誰もいなかった。 はぁ… だが! 私の目には妻の姿が焼きついて離れない。

ノーマ:はぁぁー!! ああああ!!

グラハム:そして、妻を殺したあの男、アルゴ・ガルスキー。 私は誓った。必ず奴を追い詰め、妻の仇を討つと! そして奴が捕まりネオロシアのガンダムファイターになった時、私は思った。チャンスがようやくやってきたんだ。 この手で裁きをくだす時だと。

レイン:でもガンダムファイターになってまで…

グラハム:何がおかしい!奴がファイターになった以上、他に手段はあるまい!

レイン:でも!

グラハム:来たか! 君にはもう用は無い! 好きに帰りたまえ!

レイン:ちょっと待ってあなた本気でアルゴを殺す気なの? どんな理由であろうと、相手のファイターを直接攻撃するのはルール違反よ! いえ!立派な殺人罪になるのよ! そんな事したら奥さんは… はっ!

グラハム:ほおっておいてもらおう。 君には関係の無い事だ。

レイン:そんなっ 私を人質にまでしておいて! 勝手すぎるわよ!

ドモン:復讐鬼のお出ましか。

グラハム:ほう…ドモン・カッシュも律儀な男だ。だが! 二人がかりでもこちらはかまわん!

ドモン:さぁぁて… ここまで連れてきてくれた礼に、約束通り奴とは俺が先に闘おう。 その後生き残った方とファイトする。あんたらしい効率のいい戦い方だ。

ナスターシャ:1つ気になる事がある。 アルゴは海賊時代、人の命は奪わなかった。ましてや、なんの抵抗もしない女を…

ドモン:どういう意味だ?

ナスターシャ:アルゴ!

アルゴ:邪魔は止めてもらおう! これは俺の闘いだ。

ナスターシャ:なにを言う! 命令違反だ! ガンダムを止めなさい! うっ… アルゴ!

ドモン:楽できるのは俺だった見たいだな。

ナスターシャ:くっ…

グラハム:やっと会えたな…アルゴ・ガルスキー! 私はこの日をどれほど待った事か…!

アルゴ:ふん!

グラハム:やる気は充分らしいな… だが妻の仇はとらせてもらうぞ!

レイン:やめてー!!

グラハム:お前どういうつもりだっ!

レイン:どうもこうもないわよ! 目の前で人殺しをしようって人をほっとける? お願い考え直して! これじゃただの殺し合いよ!

ドモン:何! レインがあの中に!

レイン:こんな事してあんたの奥さんが喜ぶわけないわ! そうよ!なんの解決にもならない!

グラハム:妻も君のように優しい女性だった。すまない行くぞ! アルゴ! ぬうあああ!

アルゴ:ううおおお…

ナスターシャ:始まってしまったわ。

ドモン:ちいっ! レインの奴! ガンダァァァム!

グラハム:ぬお!

ドモン:その闘い、待てぇー!

アルゴ:邪魔をするな! ぐぅああああ!

グラハム:でいぃやー! 今こそノーマの仇をとってやる! 喰らえー!

ドモン:まぁーてー!

グラハム:なにぃ!? でえい!アルゴ・ガルスキーをかばうなら、貴様も私の敵だ!

ドモン:くぅ… 勝手な事ばかり言うな! こっちだって新しい技を用意してきたんだ。 付き合うのが礼儀ってもんだぜぇー!

グラハム:こい!

ドモン:はぁぁぁ… ぐぅぅぅ…

グラハム:なに! ぐう!!

ドモン:俺のこの手が光って唸る! お前を倒せと輝き叫ぶ! ひっさぁつ! シャァイニング!フィンガァァァ!!

部下:やつはルールをおかして、コックピットを攻撃しています。

ナスターシャ:いや、これは正式なファイトではない! それよりも…

ドモン:レイン! レイン! 生きているか!

  レイン:う…ドモン…

ドモン:待ってろ! 今助けてやるからな。

レイン:ドモォン! うわぁぁぁ…

ドモン:どわぁぁぁ…

ナスターシャ:相打ちか!

ドモン:うわっ… レイン! ああっ

レイン:ああああ…

グラハム:すまん。こんな事になってしまった。本当にすまない。私もあの時のアルゴと同じ事をあんたたちにしてしまったようだ。 このままではどちらが勝っても後に残るのは怒りと悲しみだけだ!

ドモン:レイン!

グラハム:すまない…私が悪かった… ん!?

レイン:は!?

ドモン:アルゴォ! やめろ! やめてくれぇ!! 中にはレインが乗ったままだ! もう勝負はついた! そこまでだ! 頼む! グラハムだけで気がすまないんだったら、俺のシャイニングガンダムの首をやる! だから…レインを、レインを助けてくれぇぇ…!!

レイン:ドモン…

グラハム:ぐ…うう… アルゴよ… あの時と同じだな。だがこれでお前を追い回す者はいなくなる。 そうだ。これからは安心して眠れるというわけだ。 さあ殺せ! 私を殺せ! どぅお…! な、なぜだ… なぜ助ける、アルゴ・ガルスキー!!

ナスターシャ:そういう事か…

グラハム:なぜだ! アルゴ! 俺を生かしておけば、どこまでも貴様の命を狙うだけだぞ!

ナスターシャ:よくて? 本国から今届いた当時の報告書を読むとね、あの日、あなたのステーションへアルゴの船を追いやったのは連合警察だったの。その結果、あの事故を起こしたのよ。

グラハム:あれが事故だって!?

ナスターシャ:そうよ…それにアルゴはあの時、あなたの奥さんを殺そうとしたのではなく…

グラハム:ばかな…アルゴはノーマを助けようとしたっていうのか…

アルゴ:俺もあの日の事を、忘れはしない。事実はどうあれ、あんたの奥さんを死なせた事にかわりはない。そう仇を討ちたければ来い! 俺もこのファイトで優勝して、囚われている仲間を救うまで、闘い続ける。それまで俺は、逃げも隠れもせん!

レイン:あの人…決勝リングまでアルゴを追い続けるのかしら。

ドモン:わからん…それは奴自身が復讐にピリオドをうてるかどうかにかかっている。 だが過ぎ去った幸せは2度と戻らない。それは誰しも同じ事だ。



(次回予告)


みなさんおまちかねーっ! ドモンの次なる相手は、ガンダムファイト連続優勝の記録を持つ、ベテランファイター、チャップマン。彼のすさまじい戦法はジョルジュを倒し、ドモンに戦士の運命を見せるのです。 機動武闘伝Gガンダム!「強敵! 英雄チャップマンの挑戦」にぃー! レディィィ…ゴー!


第9話「強敵! 英雄チャップマンの挑戦」へ

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