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第43話 獅子王争覇! グランドガンダム迎撃作戦




ストーカー:みなさん衝撃の事実です! なんと、ネオドイツのガンダムファイター、シュバルツ・ブルーダーの正体は、キョウジそっくりのアンドロイドだったのです! さらに、一年前の事件は全て、デビルガンダムを悪用しようとしたウルベ少佐と、ミカムラ博士の狂言により、作り上げられたものだったのです! そんな真相が明かされる一方、ボルトガンダムとドラゴンガンダムが、四天王のガンダムヘブンズソードと刺し違え、デビルガンダムの元へと急ぐドモンの前には、マスター・アジアの差し向けた、新たな敵、ジョンブルガンダムが現れたではありませんかぁっ! それでは! ガンダムファイト! レディーゴー!!



サブタイトルコール:獅子王争覇! グランドガンダム迎撃作戦



ドモン:チャップマン! 悪いが一撃で決めさせてもらうぞぉっ! ばぁぁぁぁくねつっ! ゴッドォォォッ! フィンガァァァァァァァァァァァァッ! はぁっ!? これは……あっ! ぐあっ! なぁっ!? ああ……やはり、あのガンダムの正体は、チャップマン、お前だったのか!

チャップマン:うああああああああ、ああああああああああああっ!

シャリー:聞こえた!?

バニー:なんなの、あの声!

レイモンド:あの声は、もしやっ!

マリアルイゼ:間違いありませんわ! あの時、ジョルジュを襲った巨大なガンダム!

シャリー:じゃあ、あの島の中で!?

マリアルイゼ:ええ、早くジョルジュ達を助けに行かなくては!

シュバルツ:いや、そうは上手くいかんぞ!

シャリー:シュバルツ・ブルーダー! でもどうしてあなたがここに?

シュバルツ:話は後だ! それよりも、見ろ!

シャリー&バニー:あああっ!

シャリー:あんな所にも、バリアーが……

シュバルツ:そうだ。私も何度か中へ入ろうとしたのだが、このバリアーは、コーナーポストを挟んで、内と外との二重に張られているんだ! その上、空も海中も地底も完全にバリアーで包まれ、中のファイターが逃げ出す事も、外から助ける事もできない! まさしくバトルロイヤルリング!

キャス:それじゃあ、私たちは何もできないの!

マリアルイゼ:中にはジョルジュ達がいるのですよ!?

シュバルツ:うかつに突進しても命を落とすだけだと言っているのだ……!

マリアルイゼ:あなたは大切な人が中にいないから、落ち着いてられるのです! 私たちの気持ちはわかりませんわ!

シュバルツ:いや、誰よりもあせっているのは、この私だ……!

マリアルイゼ:え?

シャリー:そう。シュバルツの言う通りね…… 今の私たちは無力そのものよ……

シュバルツ:シャイニングガンダム!?

レイン:どうしたのみんな、こんな所で?

シュバルツ:レインか! だが、そのガンダムは?

レイン:ライジングガンダム。ウルベ少佐が置いていった機体よ。シャイニングガンダムとゴッドガンダムの兄弟機だけあって、パワーはたいした物よ。

シャリー:ガンダムが……2機……そうだわ! バリアーをやぶる手がある!

レイン:え!?

バニー:大丈夫かしら?

シャリー:うん。見て。2体のガンダムのエネルギーを、最高出力で干渉させ続け、こちらもピンポイントのバリアを作り出し、そのパワーで、あちらのバリアを引き寄せ穴を作る! そして中に入って、コーナーポストを破壊しさえすれば! 後は自動的に、全てのバリアーが消滅するわ!

レイン:待っててドモン。すぐに行くわ!

シュバルツ:頼む…… それまで持ってくれよ、この体……

ドモン:なんて火力だ! ええい! うおおっおおっ!? があああああっ! ああっああああっ……

チャップマン:はぁぁぁぁ……

ドモン:あああぁぁぁ……ああああああ!!

マスター・アジア:ふっふっふっふ。デビルガンダム四天王其の弐、グランドガンダム。加えてDG細胞を移植され、生き返ったチャップマンは、かつてガンダムファイトを三連覇した時以上の力を得ておる。ドモンよ! その男を越えられるか? ん!?

ドモン:な、なんだ!?

チャップマン:うううううぅぅぅ!

ジョルジュ:ドモン! しっかりして下さい!

ドモン:ジョルジュ! じゃあ、今のは! ガンダムマックスター! チボデーか!

チボデー:ドモォン! こっちはまかせろっ! おおお!?

ドモン:チボデー! 気をつけろ、そいつの中にいるのはチャップマンだ!

チボデー:ひゃっほほーう♪ おもしれぇ! あんたとはいっぺん、ガンでやり合って見たかったのよ! てぇぇっすげぇすげぇ! うおおっ!?

ドモン&ジョルジュ:チボデー!

ジョルジュ:行けっ! ローゼスビットォ! これで少しは時間が稼げるはずです、さあドモン・カッシュ! あなたは今のうちにデビルガンダムの元へ!

ドモン:何っ!?

チボデー:ここは、俺たちが引き受けた!

ドモン:バカを言うな! お前たちを置いて、行けるわけが無いだろう!

ジョルジュ:いえ、グズグスしている暇はありませんっ!

チボデー:このままだと、デビルガンダムの奴は、本格的に活動を開始しちまうぞぉ!

ドモン:はぁっ……

ジョルジュ:ドモン! 我々は約束したはずです! あなたとの決着が付いたら、デビルガンダムを倒すために、力を合わせて戦うと! 今がその時なのです!

ドモン:しかしぃ……

チボデー:ギアナ高地に、デビルガンダムが現れた時、お前は奴と戦うために一人で残った! 今度は俺たちが、良いかっこする版だぜ!

ドモン:ジョルジュ…… チボデー…… だが、俺はすでにアルゴとサイ・サイシー、二人もの友を失った…これ以上……

チボデー:けっ! 冗談ゆうなよぉ! 俺たちがそう簡単にやられてたまるかってんだぁ! 心配すんな、こいつを片付けて、すぐ後を追う!

ジョルジュ:さあっ! 一刻も早く! チャンスは今です!

チボデー&ジョルジュ:ドモン・カッシュ!

ドモン:うっ…… くっすまん、ジョルジュ、チボデー! 死ぬなよ!

チボデー:へっ…… やっと行きやがった……

ジョルジュ:ご武運を祈りますよ…… ぬっ! チャップマンッ!

チャップマン:うおおおおおおおお!!

チボデー:ちょっとばかし、火力が違いすぎるぜ! どぅあっ、しまったぁ! ぐわああああああっ!

ジョルジュ:チボデー・クロケットォ!

チボデー:ぐわああああああああっ!

シャリー:え?

ジャネット:どうしたの、シャリー?

シャリー:チボデーの悲鳴が、聞こえたような気が……

キャス:やだ、不吉な事言わないで!

シャリー:でも……!

ドモン:チボデー…… ジョルジュ…… 俺はやる! 必ず奴を倒す!

マスター・アジア:また仲間に助けられおった。いつまで経っても一人立ちできぬ奴よ。

ウォン:ふっふっふっ…… さて、そろそろ私も参加させていただきますか。

マスター・アジア:ん?

ドモン:あ、あれは…… ノーベルガンダム!?


(アイキャッチ)


ドモン:アレンビー? アレンビーなのか! だったら答えてくれ! なぜこんな所にいる! 答えてくれ、アレンビー!

ウォン:その必要は無い。やってしまいたまえ!

アレンビー:ふああああああっ!

ドモン:アレンビー! アレンビー、どうした! 俺がわからないのか!

アレンビー:どぅあああああっ!

マスター・アジア:ウォン! これはどういう事だっ!

ウォン:我々に必要なのはドモン・カッシュではなく、アレンビー・ビアズリー。その話は前にしたはずです。

マスター・アジア:貴様はいつもそうだ! 戦いは他人に任せ、自分は安全な場所から動こうとせん!それで世界を手に入れて、なぁにが嬉しいっ!

ウォン:ご説教は聞き飽きました。今日はあなたの弟子が、私の人形に倒されるのを見物していてもらいましょう。

マスター・アジア:いいだろう。お前の浅知恵がどこまで通用するかな?

ドモン:アレンビー、やめるんだ…… アレンビィィィ……

アレンビー:でぃああああおおおっ!

ドモン:アレンビィィィィ!

ジョルジュ:ローゼススクリーマー!

チャップマン:んん!?

ジョルジュ:今のうちに! どうです! 勝てそうにありませんか!

チボデー:ふーっ……残り弾を忘れるなんて、俺もヤキが回ったもんだ……

チャップマン:どこだぁぁぁぁっ!!

ジョルジュ:やはりビットだけでは、決定的なダメージを与えられなかった……

チボデー:こうなったら、至近距離からコックピットをぶち抜くしかねぇな…… って言っても残った一丁も、エネルギー切れで、後一発しか撃てねぇときた。

ジョルジュ:それでは方法はただ一つですね。

チボデー:ああ! 危険だが、それしかねぇな。

ジョルジュ:ドモン・カッシュは、無事にデビルガンダムの元へ辿り着けたでしょうか。

チボデー:ふっ、いっちょかけるか? 奴がデビルガンダムを倒せるかどうか。 負けた方が一杯おごるってのはどうだ?

ジョルジュ:はぁ。あなたと言う人は。どうして不謹慎な事ばかり言うのです? 大体コックピットにそんな物を持ち込むなんて。

チボデー:お前って本当におもしろくねぇ奴だな。そんな風に気取って生きてて楽しいのかよ。

ジョルジュ:私に言わせれば、あなたの行き方には、美学が無さすぎるのですよ!

チボデー:あら? それ何?

ジョルジュ:あっ……い……いや……

チボデー:ちぃぃ……

ジョルジュ:ふっ。

チボデー:へっへっへ

★チボデー:へっへっへっへっへっ……

★ジョルジュ:はっはっはっはっはっ…… チボデー:へっでもな、お前のシャンパンと同じで、このバーボンはよぉ、優勝したらこいつにたっぷり飲ましてやりたかったんだ。ま、しいて言えば、俺死ぬ時は女の膝枕って決めてたのが、残念なくらいだよ。

ジョルジュ:で? 女性以外に心残りは無いのですか?

チボデー:別に? 俺はやりたい事はみんなやってきた。ただ、優勝してアメリカンドリームを、世界中に見せつけてやれなかったってのは、あれだな。お前は?

ジョルジュ:そう…… あなたと徹底的にやり合いたかったですね。

チボデー:ううっそいつは忘れてた。お前の気取った顔に、一発食らわせなきゃな。

ジョルジュ:私もですよ。

チボデー:へっ……

チャップマン:ふっへっへっへっへっ……

チボデー:見つかっちまったようだな。

ジョルジュ:それでは……

チボデー&ジョルジュ:生き延びよう! お互いに!

シュバルツ:ううっうううっ……

レイン:うっ…これが限界よ、早くして!

バニー:でもぉ、こんな小さな穴じゃあ!

マリアルイゼ:私が行きます!

バニー&キャス:ええっ!?

レイモンド:なっ、何をおっしゃいます! バリアに触れたら、命は無いのですよ!

マリアルイゼ:だからこそ! 少しでも体の小さな者が行くべきなのです! ここで頑張れねば、中で戦っているジョルジュ達に申し訳が立ちません! ジョルジュ、待ってて下さいね…あっ!

レイモンド:ああっ! マリアルイゼ様ぁ!

チボデー:来やがったぜ!

ジョルジュ:では、打ち合わせ通り。

チボデー:グッドラック! マイフレンドッ!

ジョルジュ:ムッシュ、チャップマン!サンド家当主、ジョルジュ・ド・サンドが、いつぞやの借りをお返しする!

チャップマン:はっ……

チボデー:チャンスは一度…… カモォンベイビィィ……

ジョルジュ:さああっ来いっ!

チャップマン:へっ、へっへっへっへっへっ……

ジョルジュ:行くぞぉっ! ロォォゼスハリケェェェンッ!

チャップマン:ぬぅっ! ぬあっなっぬっなっぬあああっ!

ジョルジュ:今ですチボデー!

チボデー:シューッ!

チボデー&ジョルジュ:しまったぁ!

チャップマン:ああああああっああああっ! ああああああああああっ!!

チボデー:ぐわあああああっああああっ…… ぐおっおっ……

チャップマン:死ねぇ……

ジョルジュ:チボデェェェェッ!

マリアルイゼ:あああっきゃっ……

レイモンド:マリアルイゼ様ぁぁぁっ!

アリアルイゼ:はっああっ抜けましたわ!

★レイモンド:おおおおおお……

★ギャルズ:うわあああっ!

シュバルツ:さあ早く! コーナーポストをぉっ!

マリアルイゼ:うっはぁっはぁっ…… これさえ壊せば…… はっ、ジョルジュゥゥゥッ! うっ…… ううっ! やりましたわ……

レイン:大丈夫!?

シュバルツ:ああ…… だが、しばらく動けそうも無い……すまん、先に行ってくれ……

レイン:分かったわ!

ギャルズ&レイモンド:さあ、私たちも早く!

チボデー:たああああっ……

チャップマン:ああああああああっ!

チボデー:どぅああっ……シャリー、バニー、キャス、ジャネット……うおっおおおっ……

ジョルジュ:うっマリアルイゼ様申し訳ございません……あなたにお別れも言えず…… ローゼスビット! この手があるぅぅぅっ! マリアルイゼ、様ぁぁぁぁっ!

チャップマン:どぅあああっ!? ああああああっ!?

チボデー:ジョルジュゥ……

ジョルジュ:ローゼス、ビットォ!

チボデー:そうか! これを弾の代わりに……!

ジョルジュ:急いで……!

チボデー:どっけぇぇぇいっ!

チャップマン:うああああああっ!

チボデー:ううっ……覚悟しな…… ウィナーは俺たちなんだよ! グッバイ、チャンプ!

チャップマン:おっおおおっおおおおっおおおおおおおっ!?

ジョルジュ:チボデェェェェーッ!

チボデー:ジョルジュゥゥゥッ!

ドモン:まさか…… あれは二人とも! ぐわああっ!

アレンビー:ドモン! さあ! 戦ってよ! 私と! 私と闘おうよぉっ!

ドモン:アレンビィィィ……!

アレンビー:さあファイトしよドモン! ファイトしようよ! 私とぉぉっ!

ドモン:アレンビー! お前まさかDG細胞に!

アレンビー:ドモォォォォン!

ドモン:やめろアレンビィィィー! あ…あれは! ライジングガンダム! でも、一体誰が!



(次回予告)


みなさんおまちかねーっ! 悪魔と化したアレンビーに立ち向かうレイン! その中で、シュバルツの悲しい正体を聞かされるドモン! そして彼は、愛する兄たちを呪いから解き放つため、石破天驚拳を放つのです! 機動武闘伝Gガンダム!「シュバルツ散る! ドモン涙の必殺拳」にぃー! レディィィ…ゴー!


第44話「シュバルツ散る! ドモン涙の必殺拳」へ

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