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第41話 バトルロイヤル開始! 復活のデビルガンダム




ストーカー:さてみなさん! いよいよ4年に一度、世界の運命を決める、ガンダムファイト決勝大会、最終バトルロイヤルの、朝となりました。ですが、彼らを待ち受けるリング、ランタオ島は、何やら怪しげな妖気を漂わせています。何事も無ければよいのですが…… 果たして、この闘いに勝ち抜き、最強ファイター「ガンダム・ザガンダム」の栄冠を手にするのは、一体誰でしょうか! それでは! ガンダムファイト最終決戦、ランタオ島リングへぇ! レディーゴー!!



サブタイトルコール:バトルロイヤル開始! 復活のデビルガンダム



キョウジ:いいか? 足元だけに気を取られるな。もっと遠くを見るんだ。

シュバルツ:そう教えたはずだ。人を信じる心があれば、恐れる物は何も無い!

ドモン:まさかあんたは! あんたの正体はぁぁっ!

シュバルツ:ドモン……よくやった……

ドモン:兄さん! 兄さぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!! 兄さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!! 兄さん! 兄さん! あっ… 兄さんに……いやシュバルツに会わせろ!

隊長:ですから今もまだ面会謝絶なんです。 お引取り下さい。

ドモン:俺の兄貴かも知れないのに、そんな事言ってる暇は無い! あっ… ん……

レイン:あっ……

隊長:こちらはシュバルツに近づく者に、発砲許可が降りてるんだ!

ドモン:ん…

レイン:ドモン。ここは一端下がりましょう。

ドモン:んしかしぃ……

レイン:大丈夫。私に考えがある。

ドモン:え? レイン、どうするんだ?

レイン:もう。私の本職が何か思い出してよ。

ドモン:医者かぁ……

レイン:そうよ。潜り込むくらいなら、なんとかなるわ。

ドモン:なら頼むレイン! シュバルツの様子を、正体を探ってくれ! 本当に俺の兄貴かどうか……

レイン:分かったわ。任せて。

ドモン:時間かぁ……ああっ……

レイン:お願い、ドモン。約束して。必ず、必ず生きて戻るって。でなきゃ闘いになんか行かせない、行かせたくないの!

ドモン:ああ…… レイン。俺もすべてが終わったら、お前に聞いてもらいたい事がある。俺は必ず勝つ。だから、待っていてくれ。

レイン:はぁっ…うんっ……

ドモン:じゃあ俺は行く。兄貴を…いや、シュバルツを頼む。

レイン:ドモン……

(歓声)

アナウンサー:みなさんご覧下さい、このギャラリー。そう、ここ地球でも宇宙のコロニーでも、全世界の人々が、これから始まるガンダムファイト最終バトルロイヤルの開始を、今か今かと待ち望んでおります。 果たして優勝するのはどのファイターか。そしてむこう4年間、全宇宙の、指導権を握るのはどの国か。そんな人々の期待と不安の視線が、あの決勝のリング、ランタオ島に注がれます!

マスター・アジア:聞こえるか、デビルガンダムよ。あの歓声が。 己の足元も見ず何知らぬ者たちが、相も変わらず騒ぎたてよる。だが今となってはあの声こそ、お前が完全復活する祝いにも聞こえるわ! そしてお前が完全に蘇れば、そのために闘い続けてきたワシも報われるという物……グオッホッホッホッ…グホホッ……いや、報われなんでも良い……だが、このままにだけは……このままにだけはぁっ!

ウォン:ふっふっふっふっふっ。東方先生。夢を見るのは勝手ですが、デビルガンダムはあくまで私の物。 そう……彼女によってね……

アナウンサー:さあ、ご覧下さい。下に見えるのが、バトルロイヤルの戦場となる、ランタオ島です。いま島では、間もなく始まる闘いに備え、バリア発生装置の、最後の点検を急いでいる所です。ではここで、試合方法を説明しておきましょう。要はいたって簡単。 ビームロープが張られたランタオ島をリングとして、闘って! 闘って! 闘い抜いて! 最後の一体となるまで、ルール無用で争われるのです! そしていよいよ、各国のガンダムが姿を現しました! まずは、見事全勝を達成した、不敗の、ゴッドガンダム!

ドモン:そうだ! 俺はこの日のために今まで闘い抜いて来たんだ! シュバルツ! レイン! 父さん! 見ていてくれ、俺は必ず優勝してみせる!

ミン:がんばれ〜、ドモン兄ちゃ〜ん!

ホイ:ゴッドガンダ〜ム!

アナウンサー:そして続いては! ネオチャイナの暴れ龍、ドラゴンガンダム!

サイ:天地は寂然として動かず! しかして、危機はとどまる事まれなリ! じっちゃん達、覚悟はいいな!

瑞山:心置きなく闘うが良い。道はおのずと開けよう。

恵雲:お前の骨は、いつでも拾う覚悟をしておるぞ。

チボデー:そぉぉの通りぃぃっ! こいつは、命を懸けての決戦だぁ!

アナウンサー:さあ今度はみなさんお馴染みの! ガンダムマックスタァァー!

チボデー:ジャネット、キャス、バニー、シャリー! 見ていてくれよ、この俺が夢じゃなく、本物のビッグバンになる所をなぁ!

ジョルジュ:マリアルイゼ様。 このジョルジュ、全ての力をぶつけて、必ずや勝利の栄冠を我が祖国にもたらす事を誓います。

マリアルイゼ:ご武運を、祈っています……

ジョルジュ:その言葉、ありがたき幸せ。では、出陣致します! はぁっ!

アナウンサー:さあ威風堂々と出陣するガンダムローズ、その向こうにはぁ! 遅れはとらんと、ボルトガンダムが立ち上がります!

ナスターシャ:行け、アルゴ・ガルスキー! 我らに勝利を!

アルゴ:仲間と俺と、あんたの運命のためにぃ!

アナウンサー:さらに続々と集まる、コブラガンダム、ゼウスガンダム、ジェスターガンダム! 残るはっ!

ドモン:んっ!

チボデー:あっ!

サイ:ああっ!

ジョルジュ:はっ……

アルゴ:何っ!

アナウンサー:ネロスガンダムに、ジョンブルガンダムッ! そして最後は、シードファイターであり、前回のガンダムファイト優勝者! ネオホンコンに勝利をもたらした、マスターガンダムの登場ですっ!

ドモン:東方不敗っ……!

マスター・アジア:ドモン! ここまでよくぞ勝ち進んできたと褒めてやる! だが、ここからが本当の勝負ぞ!

ドモン:望むところだ東方不敗! 今日までの命を懸けた闘いは、全て貴様とデビルガンダムを倒すためにある! 覚悟ぉぉぉっ!

マスター・アジア:それぇっ!

風雲再起:ヒーッヒヒヒヒン!

ドモン:逃げるかぁっ!?

マスター・アジア:慌てるでないドモン、闘いの時間はたっぷりとある! ふっふっふっふっふっ…… それまで貴様の命は預けておく! つああああっ!

風雲再起:ヒーヒヒヒヒヒン!

ドモン:待てっ! おっ…… アレンビー!? まさか!

ウォン:ガンダムファイターの

★ウォン:皆さん。

★ドモン:むっ……

ウォン:このランタオ島へようこそ。よくぞこれまでの闘いを乗り越えてこられました。 ですがそれも全て今日の一戦のためにと思えばこそ。そしてどなたがガンダム・ザガンダムの栄冠に輝くのか、全てがお楽しみです。 それでは最終バトルロイヤル、ランタオ島本決戦! ガンダムファイトォォォッ!

ドモン&チボデー&サイ&ジョルジュ&アルゴ:レディィィ……

ドモン&チボデー&サイ&ジョルジュ&アルゴ&マスター・アジア&マーキロット:ィィィィッ! ゴォォォォォッ!!!


(アイキャッチ)


(歓声)

アナウンサー:さあ、第13回ガンダムファイト最終バトルロイヤルのゴングが、今鳴らされましたぁ! そしてぇ! 早くも幾つかの激戦の炎が上がり始めましたぁ!

サイ:行くぜぇぇぇっ! おっさんっ!

アルゴ:うおおおおおおっ!

サイ&アルゴ:ううっ! はぁっ!

サイ:たぁぁっ! オイラ達はシャッフル同盟でも、それはデビルガンダムが出て来た時の事!

アルゴ:それまでは、それぞれの目的のために! 闘うファイターッ!

サイ:ええい…… 今はっ!

アルゴ:勝負あるのみぃっ!

アナウンサー:さて、いきなりの強豪同士の対決! そして一方では!

ジョルジュ:ローゼスハリケェェェェェンッ!

チボデー:ならばぁっ! ごうねぇぇぇつっ! マシンガァァァン! パァァァンチッ!  ジョルジュッ! 今は情けはかけねぇぜっ!

ジョルジュ:こちらこそ! 互いに国家のファイターとして……

チボデー&ジョルジュ:闘うっ!!

アナウンサー:さあご覧の通り、それぞれ違った場所に降り立ったガンダム同士が、島の中で敵を探しつつ闘い合うわけですが…… おや? 今度は、ゴッドガンダムに闘いを挑む者が近づいております!

ドモン:ゼウスガンダムッ!

マーキロット:ふはははっ! 今度こそ貴様を倒してくれるぞっ、はぁぁっ!

ドモン:うしつこい奴めっ!

マーキロット:はぁっ!

ウォン:ふっふっふっふっふっ…… 闘え……闘うんだ! お前たちの持っている力をとことんしぼり出し、そのオイルの一滴一滴全てを、デビルガンダムに捧げるのだぁっ!

マーキロット:んんっ……

ドモン:ううーっ…… たああぁぁぁぁっ!

マーキロット:ぬおおっ!?

ドモン:マーキロット! 俺はお前に構ってる暇など無い!

マーキロット:なぁぁにをぉぉっ!

ドモン:俺の狙いは東方不敗ただ一人! ゴオォォォッドッ! スラッシュゥッ!

マーキロット:ぬあああああっ!

アナウンサー:今、ゼウスガンダムの反応が消えました!

ドモン:恨むなよ……

レイン:はっ…… はっ!

兵隊:そこで! 止まったままで!

レイン:て、定期検診です。

隊長:失礼しましたっ!

レイン:間違いない、あの人が運ばれたのはこの部屋。 それにしても、この警備は一体…… ああっ……

ネオドイツ博士:いや本当にご苦労様です。そして、末端急な話ですが…… ここです博士。

レイン:お父様!

ネオドイツ博士:申し訳ありませんな。ネオジャパンの方をわざわざお呼びたてしたりして。 どうしてもサイバネティックスの権威でもあられる、博士のご意見をうかがいたいと思いましてな。

ミカムラ:いやいや、お役に立てるとよろしいですが。

ネオドイツ博士:君!

ネオドイツ助手:はい。

ミカムラ:ふっ! なんとっ! まさか……

レイン:はぁぁぁっ……

ネオドイツ博士:いかがでしょう。

ミカムラ:アンドロイド。アンドロイドですなぁ、この患者。

ネオドイツ博士:ええ。シュバルツ・ブルーダーは、当初から覆面ファイターとして登場したのですが、我々委員会が知る限りにおいて、彼は人間だったのです。それがいつの間にかアンドロイドに…… 一体これはどう解釈すればよいのか……

ミカムラ:シュバルツ・ブルーダーの素顔をご覧になった事は?

ネオドイツ博士:いや、今回が初めてです。

レイン:悪夢だわ……まるで…… どういう事なのこれ!? シュバルツが、DG細胞で作られたアンドロイドだったなんて。でもどうしてキョウジさんに似てるの?

ドモン:おかしい…… 一体なんだこの静けさは…… うわっ! なんだっ! はぁっ! ロマリオのジェスターガンダム! シジーマのコブラガンダム? む、むごい! これほどまでに潰す必要は無いはず。一体誰が…… 何!? この音は…… 間違いない……だが何故だ! ゼウスガンダム! だが、お前はさっき、俺が倒したはずだ! ううっ、なぜだ! うっ! ううっ……さっきとはまるでパワーが違いすぎる! あっ……まさかっ!

マーキロット:うううううがあっ!!

ドモン:お前DG細胞にっ!

マーキロット:うううっがああっ!

ドモン:マーキロットォォ! うっ!

マーキロット:ううううっ……

ドモン:うあああああああああっ!!

マーキロット:うーっふふふふふっふっふっふっ!

ドモン:ま、間違いない! DG細胞のパワー…… だが、なぜっ!

ウォン:ふっふっふっふっふっふっふっふ…… では、その理由を教えてあげましょう。 さあいでよ! 我が愛しのデビルガンダムゥ!

男:なんだ!

男:どうしたんだ!

男:うわっうあああっ!

ハン:いかんぞっ、このままでは!

★ホイ:あっあああっ……

★ハン:ホイ、ミン! 船の中に入ってろおっ!

ドモン:こ、これは…… 何っ! まさかぁっ!

ナスターシャ:あああっ……

恵雲&瑞山:おおおおっ!

ギャルズ:あああああああっ!

マリアルイゼ:はっ、はぁぁぁっ!

ハン:こんな波ぐらい、名人と呼ばれたワシなら…… ほおっ…… あれはなんだ……

ドモン:デビルガンダム……

ネオドイツ博士:おお、なんだ!

ネオドイツ助手:地震……!?

ネオドイツ博士:いかん! 予備システムに切り替えろ! ミカムラ博士、少しお待ちを!

ミカムラ:まさかな…… まさか君がこんな形で生きていようとはな…… まさかな…… おおっ!

シュバルツ:お久しぶりですね。ミカムラ博士。

ミカムラ:はっ……やはり君は!

シュバルツ:そうです。私です。 あなたの親友だったカッシュの息子…… キョウジです。

レイン:一体どうなってるの? 一体……

ドモン:どうなってるんだ!? シュバルツが言っていた、島に気をつけろとはこの事だったのか! だが、デビルガンダムがここまで再生しているなんて!

マスター・アジア:ふぅーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!

ドモン:ああっ……

マスター・アジア:ドモンよ。待っておったぞ。

ドモン:東方不敗っ!

マスター・アジア:そう、ワシはこの日を待っていた! このワシと、再生したデビルガンダム、そしてドモン! お前が一同に出会うこの時をっ! さあここへ来い、ワシと闘いたければここへ来い! こやつらを倒してなぁっ! ドモン:ジョンブルガンダムにネロスガンダム! 貴様らぁぁぁっ! ぐあっ!

マスター・アジア:ふんっ! 息巻くのは良いが、まずはそいつをどうにかせねばな。

マーキロット:ううううっああああっ!

ドモン:いったはずだぞ、ゼウスガンダム! 今お前に構っている暇は無いとなっ! ばぁぁぁぁくねつっ! ゴッドォッ! フィンガァァァァァァッ! 東方不敗! マスター・アジアッ!! 俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ! お前を倒せと輝き叫ぶうっ!

マスター・アジア:ならば来い、ドモン・カッシュ! キング・オブ・ハート! デビルガンダム四天王其の壱! この、ガンダムヘブンズソードを、倒せるものならなぁ!

ドモン:こいつは…… やはりお前だったのか! ミケロ・チャリオットッ!



(次回予告)


みなさんおまちかねーっ! 遂に明かされるデビルガンダム事件の真相! 一方、悪魔の力を得たミケロの攻撃に、ドモンは大ピンチ! しかしその時、サイ・サイシーとアルゴが駆けつけて、シャッフル同盟の使命を果たすのです! 機動武闘伝Gガンダム!「強襲四天王! ガンダムヘブンズソード」にぃー! レディィィ…ゴー!


第42話「強襲四天王! ガンダムヘブンズソード」へ

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