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第30話 美少女ファイター! デンジャラス・アレンビー
アルゴ:な、なにぃ!? こ、これはぁ! うあっ! うああああああっ!
ストーカー:さてみなさん。驚くべき番狂わせが起こりました。 あの、ネオロシアのアルゴ・ガルスキーが敗れたのです。 しかも、試合時間はたったの48秒。 相手は、昨日まではまったく無名の、ネオスウェーデンのノーベルガンダム。 果てさて、本日のドモン・カッシュのガンダムファイト、何やら嵐の予感です! それでは! ガンダムファイト! レディーゴー!!
サブタイトルコール:美少女ファイター! デンジャラス・アレンビー
記者:アルゴ選手! 敗因はなんですか!
記者:今の心境は!
ナスターシャ:ええい邪魔だ! どけどけぇ! 出せ!
記者:アルゴ選手!
ナスターシャ:ん? なんだこれは。
ドモン:号外だよ。 ネオロシア、伏兵アレンビー・ビアズリーにまさかの敗北。
ナスターシャ:きさ…
ドモン:まったく。 記者じゃ無くとも理由を聞きたい所だぜ。
アルゴ:ドモン。
人:お前、いつの間に!
ナスターシャ:まあ待て!
ドモン:お前さんの試合を見に来たんだが、ついた時には終わっちまってたからね。 どういう事だ? お前ほどの男が。
ナスターシャ:それは私も聞いてみたい所だ。 よりによって、あんな奴に負けるとは!
アルゴ:結果が全てだ。 何をいっても言いわけになる。 だが、これだけは言える。 奴は…アレンビーは危険だ!貴様によく似てな…
ドモン:俺に? どういう事だ?
アルゴ:ガンダムファイトは何が起こるかわからないという事だ。 貴様も充分気を付けるんだな。
レイン:じゃ、逆に励まされたってわけ?
ドモン:ああ、お前も気をつけろってな。
レイン:あらあら。なんて友達思いなのかしらね。
ホイ:兄ちゃんたちー!
ミン:あそこあそこ!
ドモン:あの二人、何を見せようってんだ?
最近のゲーセンも、代わり映えしないな。 んっ?
人々:いいぞがんばれー!
ホイ:バトル兄貴2! 今超人気の体感ゲームなんだ!
ミン:お兄ちゃん、こういうの好きでしょ?
(歓声)
ドモン:まるで、ガンダムファイトだな。
レイン:ホント。
男:へっ こりゃ勝てねぇや。
人々:いいぞーー!
ディーラー:はぁ〜い! 勝ったのはまたまた白虎のトレーナーだ! な、なんと、16連しょ〜!
アレンビー:はぁ…
人々:おおお!
レイン:女の子…
ドモン:ほぉおぉ…
ディーラー:さーあ、どうだぁ? この無敵のチャンピオンに挑戦しようって勇気のある奴は、いないかいないか、いないのか〜!
アレンビー:どう? もうおしまいなの? もう少し手ごたえのある奴がいると思ったのに。
ドモン:プロはお断りかい?
レイン:ドモン!
ミン:そうこなくっちゃ!
人:あいつガンダムファイターだぜ!
人:全勝宣言した奴だ!
人:確か、キング・オブ・ハートって…
ディーラー:で、え? ガンダムファイター… ど、どないしましょ?
アレンビー:いいよ! あたしは。
ディーラー:相手はプロですぜー?
アレンビー:だからってゲームが強いとは限らないし、面白いじゃん。
ディーラー:聞いての通りだぁ! さあ、はったはった! 本物のファイターが挑戦だーい!
アレンビー:本気で行くからね。
ドモン:随分となめられたもんだ。
ディーラー:それでは! バトル兄貴2! レディィ… ゴー!
アレンビー:行くよー! ええい てりゃああああ!!
ドモン:は、速い!
アレンビー:うそ! 今のハメ技なのに!
ドモン:少しは本気をださないとダメって事か! たぁぁぁぁぁ!!
アレンビー:ふっふっ…
ドモン:やるな!
アレンビー:へっ!
ドモン:てぇ!
アレンビー:こいつできるっ!
人々:おおおお…
ミン:あああ…
ホイ:すげぇぇ!
レイン:ドモンが本気だわ! あの子何者なの!
アレンビー:でやあああああ!!
ドモン:たああああああ!! ふっ! とぉぉぉぉぉ!
アレンビー:たぁぁぁぁ!
人々:おお… ああ…
ホイ:うああ… お姉ちゃん!
レイン:二人の動きに、マシンがついていけないんだわ!
人:ば、爆発するぞ!
ドモン:たああああああっ!!
アレンビー:であああああああっ!!
ドモン:うううううう…
アレンビー:うっうううう…
レイン:ドモン…
人々:うわああああ!
ホイ:うあああ!
ミン:お姉ちゃん!
ホイ:行こう!
アレンビー:ゴホッゴホゴホ… ん? やっばぁ!
ドモン:お、おい!
アレンビー:あたしとまともに闘えたの、あんたが初めてだよ! でも次は、絶対勝つからね!
ドモン:ああ、望むところだ!
アレンビー:じゃ!
ドモン:待てよ。 お前の名は?
アレンビー:アレンビー。 アレンビー・ビアズリー。
ドモン:アレンビーか。 え? アレンビー・ビアズリーだって!? そうか… アルゴを破ったのは…
マスター・アジア:アレンビー・ビアズリー。 ネオスウェーデン軍少尉。 軍隊式格闘術に精通し、これまでの成績は全戦全勝。
ウォン:しかも、全ての試合を1分以内で片付けている。 どうです? これほどのファイターが、今まで埋もれていたなんて驚きでしょう。
マスター・アジア:それはどうですかな?
ウォン:はっはっはっはっ 相変わらずうたぐり深いですね。
マスター・アジア:無名のファイターには、とかく周囲のチェックも甘くなるものです。
ウォン:では、偶然勝ち進んだといいたいのですか?
マスター・アジア:いや、今後の闘いを見なければ軽々しく判断は出来ないと言っているのです。
ウォン:なるほど。 ならばその実力、試させてもらいましょう。
マスター・アジア:はて誰をぶつけるおつもりですかな?
ウォン:決まっているじゃないですか。 東方先生。 いかがですか? ゴッドガンダムのドモン・カッシュでは。
マスター・アジア:楽しみなカードですな。 ふっふっふ…
マスター・アジア&:はっはっはっはっはっはっはっはっ
ウォン:はっはっはっ…
(アイキャッチ)
ホルベイン:アレンビー。また騒ぎを起こしたそうだな。
アレンビー:何もしてないよ。 遊んでただけだよ。
ホルベイン:軽率な行動はつつしみなさい。 君のために一体どれだけの国家予算が費やされているか。
アレンビー:私は別に、ガンダムファイターにしてくれなんて言った覚えはないよ。
ベルイマン:今日は、メンタル値が、妙に上昇してますね。 なにかいい事でもあったのかな?
アレンビー:やめて! 人の心をのぞくのは!
ベルイマン:ん! すまない… そんなつもりは無いんだ…
アレンビーだったらお願い… だって… 私だって… もうあんな連中のゆう事なんか聞いてやんないんだ。 だって!
ドモン:ふん! えい! とあっ! ふん! とああっ!
アレンビー:だって! だってだって! きゃっほーい! ああっ
ドモン:ぬあっ! ああっ…
アレンビー:ごめんなさ… ああっ!
★あんたは! ドモン・カッシュ!
★お前は! アレンビー・ビアズリー!
ホイ:遅いよ兄ちゃん!
ミン:ご飯先に食べちゃったよ?
アレンビー:こんばんは。
ミン:ああっ…
レイン:あっ、あなた。
アレンビー:ど、どうも。
ドモン:遠慮するガラじゃ無いだろ?
アレンビー:私、ジャンクの中って初めてで。
ハン:よけりゃご飯でも一緒にどうじゃ?
アレンビー:え? でも…
ホイ:あれぇ?
★ドモン:はっははははははっはっははははっ
★ミン:あはははははははは。
アレンビー:へっえへへへっ いただきまーす!
ホイ:うわははは!
ドモン:はははは…
アレンビー:楽しかった。 こんな楽しい食事は始めて。
レイン:初めてずくしなのね。
ドモン:でもいいのか? こんな夜中に飛び出してきて。
アレンビー:退屈なんだ。あいつら。 だって、私の事ガンダムの部品ぐらいにしか思ってないのよ。
レイン:そんな事無いわよ。 同じ国の仲間なら、優勝は共通の目的…
アレンビー:仲間なんていないわ。 私、あの子たちぐらいの時に両親を亡くして、その後ずっと軍の施設で育てられたの。 ガンダムファイターになるためだけに。
ドモン:似てるな… 俺と。
アレンビー:でも、今は違うの。 私、猛烈にファイトがしたい。だって! ゲームの決着、ガンダムファイトでつけようね。
ドモン:ああ、のぞむ所だ!
アナウンサー:本日のファイトは、ネオジャパン対ネオスウェーデンの注目の一戦。 ビクトリアピークリングより、生中継でお届けします!
ウォン:いよいよですね。お手並み拝見と行きますか。
ベルイマン:いつも通り、プランCで行く。
アレンビー:余計な事しないで! 私、ドモンとは本当の力だけでやりたいの。じゃないと、闘ってあげないんだから。
ホルベイン:かまう事は無い。 誘導波の準備を。
ベルイマン:ファイト前に、メンタルバランスを崩すのはまずい。しばらく様子をみましょう。
アレンビー:ドモン! 行くよっ!
ドモン:見せてやろうぜ! 俺とお前で究極のファイトを!
ウォン:それではガンダムファイトォ!
ドモン:レディィィ!
アレンビー:ゴォォォ! ノーベル、フラフゥゥゥプ!!
ドモン:ゴッドスラッァシュゥ!
レイン:すごい!
ドモン:はぁぁぁぁっ!
アレンビー:どぅああああっ!
ドモン:ええい… えい…
観客:うわぁぁぁあぁ!がんばれ〜!
ナスターシャ:1分を経過するぞ。
アルゴ:うむ。 どうやらまだあの時の力を出していないようだ。俺を倒した、あの力を。
レイン:ゲームだわ。 あの二人、相手の力を試しあうように、ゲームを楽しんでいるんだわ!
ドモン:すごいぞアレンビー! この間より速い!
アレンビー:私、こんな楽しいの始めて! 見て、ドモォォン!
ベルイマン:輝いてる… あれほどガンダムファイトを嫌っていたアレンビーが…
ホルベイン:だがあれでは勝てん! 作戦を変更する! 即刻誘導波を照射せよ!
ベルイマン:ちょっと待ってください!
ホルベイン:これは命令だ。
アレンビー:どぅあああああああああ! ううっ うああっ! ああああっ!
ドモン:どうした!
アレンビー:うああああっ! あああああああああああああああっ!
ドモン:こ、これは!
人々:ああああ!!
アルゴ:俺を倒した、あのパワーだ!
ホルベイン:はははっこのサブリミナルシステムで、彼女の潜在戦闘能力は、120%引き出される。 そしてその時こそ、アレンビーは無敵のバーサークと化すのだ!
ドモン:うあっ! うぁっ! あっ! あっ! うわぁぁ! うわああっ!
アレンビー:うおおおおおおおおおお!!
ドモン:なんだ!? うあっうう… なんだこの冷たい拳は! まるで魂がかよってない! これが、同じ人間のうつ拳なのか!?
レイン:ああっ!
ウォン:どうです? アレンビーの実力の程は?
マスター・アジア:あれではダメだ。
ウォン:ん? なぜ?
マスター・アジア:百聞は一見にしかず。 見てみなさい、あのガンダムを。
ベルイマン:アレンビー…
ホルベイン:いや、これでいいのだ! 強豪ネオジャパンに勝ったのだから!
ベルイマン:はっ! あれは!
ホルベイン:なにっ!
人々:うおっ… なんだ!
レイン:ゴッドガンダム、ハイパーモード!
人々:うおおおお!!
アレンビー:ああっ…
ドモン:待て、アレンビー…
アレンビー:はっ…
ドモン:思い出せ! 俺たちが望んでいたのは、こんな闘いじゃ無かったはずだ! そうだ。俺たちファイターは、自分の心を拳で伝えるより術が無い。 だからアレンビー。 魂を失った今のお前と闘う事に、なんの興味もわかない。
退屈なだけだよ!
レイン:ドモン!
ベルイマン:ばかなっ! 危険すぎる!
ホルベイン:いや今だ! バーサーカーモードフルパワー!
アレンビー:うわっ… うあああああああ!!
ドモン:アレンビィィィ! ううううう…
人々:うあああああ!!
アルゴ:負けるなよ… ドモン!
アレンビー:でやあああああ!!
ドモン:シャッフルの証よ! 願わくばアレンビーの魂の拳を、呼び戻してくれっ! 頼むっ! ぶわぁぁぁくねつっ!ゴォォッドォ!! フィンガァァァァァ!!
アレンビー:うわっ… うわああ!! どぅあああああっ!
ドモン:アレンビィィィィィ!!
アレンビー:そ、そうねドモン… こんな闘いはいけない… いけないわ…
ネオスウェーデンクルー:なにっ!? うわっ!
ベルイマン:ぐあっ! 誘導装置が、焼き切れた!
レイン:ドモン!
人々:な、なんだ! どうしたの? なに? ああああああ…
アルゴ:あの二人は死なん。
ナスターシャ:ダブルノックダウンか?
レイン:いいえ、立ってるわ! ゴッドガンダムが立ってる!
人々:おおおお!!
ホルベイン:見ろ! アレンビーもだ!
アレンビー:こんなんじゃ終われない…
ドモン:やっと、元のお前に戻ったな。
アレンビー:ごめん… せっかくのファイトだったのに…
ドモン:いや、これからだ! 俺たちの闘いは!
アレンビー:じゃあ、まだ私と闘ってくれるの!
ドモン:もちろん!
ドモン&アレンビー:勝負!
レイン:あっ!
★ドモン:俺の
★アレンビー:私の
ドモン&アレンビー:この手が真っ赤に燃える!
アレンビー:勝利を掴めと!
ドモン:轟き叫ぶ!
ドモン:アレンビィィ!
アレンビー:ドモォォン!
人々:やったぁぁぁ! うわあああ!
レイン:ドモン…
ナスターシャ:ふっ…
ドモン:大丈夫か? アレンビー。
アレンビー:うん。 でも、私とっても疲れちゃった。 だから少し… 眠らせて…
ドモン:ああ、ゆっくりとお休み。
アレンビー:ありがとう。
ベルイマン:ご覧になりましたか! 彼女はいつの間にか私たちの手を離れて、立派なファイターになっていたようです。 こんなバーサーカーシステムなど、もういらない…
マスター・アジア:ふっふ 前言撤回。 アレンビー・ビアズリー。 なるほど磨けば光るやも知れん。 また1つ楽しみが増えたようだな。
(次回予告)
みなさんおまちかねーっ! チボデーの次なる相手は、ピエロの操るジェスターガンダム! モノマネ戦法と不気味な笑いで、チボデーを追い詰めます! しかし、シャリー達の優しい歌声が、チボデーに勇気を与えるのです! 機動武闘伝Gガンダム!「ピエロの幻惑! 怒れガンダムマックスター」にぃー! レディィィ…ゴー!
第31話「ピエロの幻惑! 怒れガンダムマックスター」へ
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