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第28話 狙われたドモン! 殺し屋ファイターの必殺剣




どこかのファイター:はっはっはっ… はっはっはっ… あっ!! うああああああ!!

ストーカー:さてみなさん。 この世には恐ろしいファイターもいたものです。 なぜならば、彼との対決が決まった者はみな、突然の死を遂げているではありませんか。 彼の名は、死神キラル。

ウォン:ふっふっふっ… 素晴らしい。 またまた不戦勝とは… さあ次は君の番だよ! ドモン・カッシュ!

ストーカー:果たして全勝宣言をしたドモンは、この、謎のファイターのマンダラガンダムと、無事、闘う事ができるのでしょうか。 それでは! ガンダムファイト! レディーゴー!!



サブタイトルコール:狙われたドモン! 殺し屋ファイターの必殺剣



アナウンサー:さあみなさま。 本日のガンダムファイト決勝リーグ。ここ、会場スタジアムでは、ネオノルウェーはバイキングガンダムと、ネオドイツのガンダムシュピーゲルによる対決が、いよいよ大詰めになってきました! おおっと! バイキングガンダム。 得意のオール攻撃に入りましたぁ!

シュバルツ:んん!

アナウンサー:さすがのシュピーゲルも防戦一方です!

エリック:さあて、そろそろ一気に決めてくれるかぁ! うおおおおっ!

シュバルツ:んん?

エリック:うおおお!! こぉれで! どうだぁぁっ!!

シュバルツ:なんのっ!

エリック:ふはははは! やったぜ! ぬぉ!?

アナウンサー:おっと! 変わり身の術かぁ!?

エリック:なにぃっ!?

シュバルツ:甘いな! 私はここだ!

バイキング:んんっ!? うあああおあああっ!!

アナウンサー:決まったぁ! シュバルツ選手、これで早くも2勝目をマーク。 そして! 救助隊がバイキングガンダムに向かっておりますが… おおっと! 敵をも助けるとはなんたるファイター魂! 素晴らしきはシュバルツ・ブルーダー!

ミン:すごぉぉい!

ホイ:なんかよくわかんないうちに終わっちゃったね。

レイン:本当。 まるで手品だわ!

ミン:ねぇお姉ちゃん。あっちのガンダムとドモン兄ちゃんのガンダム、どっちが強い?

レイン:えっ?

ホイ:決まってんだろ! ゴッドガンダムだよ! ねえ、兄ちゃん?

ドモン:ふふっ そうだな… 多分…

ホイ:多分じゃダメだ! 絶対!

ドモン:絶対か!

ミン:そう絶対! ぜぇーったい!

ホイ:ぜぇーったい!

ミン:ぜぇーったい!

ホイ:ぜぇーったいだよぉ! 絶対!

チボデー:おおい! レイン! ははっ こんな所で会うなんて奇遇だな。 えへへへっどう? 食事でも?

レイン:いえ…あの… 遠慮しとくわ… チボデー! えっ!?

チボデー:あーったったったったっ!!

ホイ:レインはドモン兄ちゃんのもんだ! 手ぇ出したら承知しないぞ!

チボデー:げぇ? ドモンのものぉ?

レイン:ちょ、ちょっとぉ!

ドモン:チボデー! 偵察か!

チボデー:ドモン! お前いつから保育園を始めたんだ?

ホイ:早く行けよ! このおジャマ虫!

チボデー:あのなぁ! レインとドモンはただのお友達。 だから、俺がレインを口説いたって問題ないの。 わかるぅ?

ホイ:えええーっ?

ミン:そうなの?

ドモン:そうなのか?

レイン:あのねぇ…

チボデー&ホイ:はっはっはっはっはっへへへっ

チボデー:ところでドモン。 お前、死神に狙われてるんだって?

ドモン:死神?

チボデー:知らないのか!? お前の次の対戦相手だろぉ!

ドモン:ネオネパールのガンダムファイター、キラル・メキレルまたまた不戦勝。 まさか暗殺!

チボデー:お前も、暗い夜道には気をつけた方がいいんじゃないの?

ドモン:忠告はありがたいがなチボデー。 少し遅かったらしい。

チボデー:なにっ!

キラル:ドモン・カッシュさんですね?

ドモン:なんのようだ?

キラル:死んでもらいます! ふんっ!

ドモン:くっ! ううっ貴様っ! こんな街中で!

キラル:場所は… 選ばずっ!

ドモン:ええい…

キラル:逃しはせんっ!

チボデー:くそぉぉ! まっ昼間から狙ってくるとは!

レイン:ドモォン!

チボデー:まかせて! ここで待ってろ!

ドモン:ふぅー… さすがにここまでは… あっ!? あいつ!

キラル:ふふふふ… 私から逃げられると思うなよ。

ドモン:なに! はあっ! こう暗くっちゃ、むこうも手出しできまいっ! なっ!

キラル:そうかな? 闇など私には意味がなぁい!

ドモン:なにぃ!?

キラル:つああっ! おりゃあ!

ドモン:ぐああっぐうっ! てああっ!

キラル:くっ… うう…

ドモン:な… なにぃ!?

キラル:ふふふはははははは! 一撃で楽にしてやったものを…

ドモン:目が見えなかったのか!

キラル:それがどうした!

ドモン:恐ろしく長い尺杖! しかし! 奴の懐に潜り込めば役に立つまい! 行くぞぉっ!

キラル:ふりゃ! ふりゃ! ふりゃ! ふりゃ! ふああああっ!

ドモン:もらったぁぁっ!

キラル:そうかな?

ドモン:仕込み杖! ぐぁぁぁっぁぁっ!!

チボデー:ドモォォン! ド、ドモン! しっかりしろ!

ドモン:かっ… ああっ…

チボデー:ガッデム! ぐっ ここは、引くしかないか! ノォォッ! ノォォッ!

キラル:ふっ 命は預けておこう。 おうらぁっ!!

チボデー:ジ…ジーザァス!!

高官:なに! 討ち損じただと! なんという事だ! ネオジャパンとの試合は2日後に迫っているのだぞ!

キラル:ふっ 殺しの世界は生きるか死ぬか2つに1つ。 そのどちらかはこの腕と運次第。 このような事もある。

高官:何を生ぬるい事を! いいか! 光を失い、一度はガンダムファイトから追い出された貴様を! 我が政府がなぜに雇っていると思う。 貴様の! その暗殺者としての腕を見込んでの事だろうが! ん? あっああ…

キラル:いかにも私はプロの殺し屋。 狙った獲物は必ず倒す。 よけいな口出しは無用。

高官:おっおお…

キラル:心配なさらずとも、ドモン・カッシュは必ず仕留めて見せましょう。 ふっはははははははっ!

チボデー:キラルは元々、れっきとしたファイターだったのさ。 第11回大会の事だ。 奴は優勝候補とさえ言われたつわものだったらしい。 その腕はするどく。並みいる敵を次々とその力でねじ伏せ続けていた。 だが、決勝大会も大詰めの時、奴はほんの少しの油断をしてしまった。

キラル:ぬ…抜けない!? ぐっ!?

チボデー:それが奴の、この世の最後の光だった。

キラル:うあああっ!!

チボデー:こうなったらファイターとしては死んだも当然。 途端にお払い箱さ。

レイン:でも、どうしてまた、ファイトに戻ってきたのかしら?

チボデー:恐らく奴は、自分から光を奪ったガンダムファイトを憎み。 死神として蘇ったのさ。 復讐のためにな…


(アイキャッチ)


男:はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!

ドモン:はあっはあっはあっ…

サイ:そいじゃも一度行くよ! アニキ!

ドモン:はっ! はぁっ! てぇっ!

サイ:らーらっらっららららららららら!!

ドモン:やはり同じだ! 次々と繰り出す棒の速さは、かわすので精一杯だ! これを破るには! 懐に飛び込むしかない! あっ! うっ!

サイ:そうれっと!

ドモン:はっ!

サイ:あっはっはっはっはっ アニキ! やっぱ無理だろ!?

チボデー:そうさ! 棒術の攻撃範囲に比べて、素手じゃリーチが短すぎる!

ドモン:かといって、懐に潜り込めばキラルの仕込み刀が待っている。 なら、どうすれば…!

サイ:ア、アニキ… ア、アレ…

ドモン:キラル!

チボデー:あの野郎、性懲りも無く!

サイ:あいつが!

ドモン:よせっ! 見ろ! あいつの足下を。 水面に浮いた一枚の葉の上に、その全神経を集中して立ち続ける。 すさまじい集中力だ。 それにあんな所では、うかつに手を出した方が負けだ。

キラル:ふはははは! わかっているじゃないか。 ならば覚悟しておけ! 貴様らのように友情を気取ってつるむような弱虫どもは! この私がまとめてあの世へ! 送ってくれるわ!

ドモン:うっ…

キラル:戦いの場では、頼れる者は己のみという事を教えてくれよう!

チボデー:やっろおう!

レイン:チボデー!

チボデー:とぅああっ!

キラル:なんのぉ! ふああっ!

チボデー:なんだとぉっ!

キラル:いいか。 私は忘れない。 私の目から光を奪ったガンダムファイトを! そうだ! 貴様らにも見せてやる!この世の闇をな! ふーっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!

ドモン:まずい…このままでは奴に勝つ手段が無い。 俺はどうすれば…

シュバルツ:ふっ 貴様の頭では悩むだけ無駄無駄。 ふはははははははは!

ドモン:シュバルツ!

シュバルツ:ドモンよ! 今の貴様は一度喰らったキラルの技を、ただ恐れているだけではないのか!

ドモン:そんな事は無いっ!

シュバルツ:ならばっ! あの明鏡止水の心境はどうした!

ドモン:うっ…うあああ!! ええい!

シュバルツ:思い出させてやるドモン!!

ドモン:なにぃ!? こ、これは…

シュバルツ:さらばだドモン。

アナウンサー:さてみなさん。 ゴッドガンダム対マンダラガンダムの一戦を、ここ、クイーンズロードインストリームより、生中継でお送りいたします。 これまでの全ての闘いを不戦勝でひろっていたマンダラガンダム。 果たしてどういう闘いを見せてくれるのでしょうか。

サイ:がんばれよ! アァーニキィ!

高官:結局ドモンをリングに上げてしまうとは。

高官(偉そう):死神キラルも落ちたものだ。

キラル:ふっ 心配ご無用。

ウォン:それではここに。 ゴッドガンダム対マンダラガンダムの闘いを宣言する。 ガンダムファイトォ! レディー!!

ドモン&キラル:ゴォォー!!

ドモン:くっ…

ホイ:ドモン兄ちゃーん!

ミン:がんばってぇ!

アナウンサー:マンダラガンダム怒涛の突き攻撃。 ゴッドガンダムよけるので精一杯かぁ!

レイン:どうしたのドモン! 早くゴッドフィンガーを!

チボデー:いやだめだ! 奴の懐に飛び込めば、仕込み刀が待っている。 ゴッドフィンガーは使えねい!

レイン:そんなぁ!

ホイ&ミン&レイン:ああっ!

アナウンサー:おおっとゴッドガンダム、バリアーに追い詰められました!

キラル:ふはははは! どうした! 手も足も出ないか! ならばこれはどうだ! 炎獄烈風!!

ドモン:ぐ…ぐあああっ!!

アナウンサー:す、すごい炎です! マンダラガンダムの炎が、ゴッドガンダムを包み込みました。

ホイ&ミン:ドモン兄ちゃぁぁん!

ドモン:うう… うう…

ウォン:ふふふふふふ… これであの生意気なサムライボーイも、ジ・エンドですね。

マスター・アジア:そうかな? 聞けばあのキラルは、一度ドモン暗殺に失敗しているとか。 だが東方不敗の流れを組むドモンに、それは命取り。

ウォン:なら期待しましょう。 9回裏の逆転ホームランをね。

キラル:ふっはっはっはっはっはっはっ! このまま焼け死ぬか! それとも死神の私の懐に飛び込んで、その首を落とされるかぁ!

ドモン:ぐぅ… うう… はあっ!

シュバルツ:思い出せ! 明鏡止水の心境を!

ドモン:そうだ! 死を恐れてどうする! 敵を恐れてどうする! 俺はキング・オブ・ハート! 最強の男だぁっ!! マスター・アジア:んっ!

ウォン:おおっ…

キラル:んんっ…

ドモン:俺のこの手が真っ赤に燃える! 勝利を掴めと轟き叫ぶぅ! ばぁくねぇつ!!

ホイ:ああっ…

チボデー:ダメだドモン!

レイン:キラルの思うつぼよ!

ドモン:ゴォォッド! フィンガァァァァァ!!

キラル:馬鹿めが! でぇぇぇるぅああ!! なにぃっ!?

★ミン:あっははっ!

★チボデー:ドモン!

キラル:くぉぉぉ!!??

ドモン:はぁぁぁぁぁっ!!

キラル:馬鹿な!

ドモン:キラル・メキレル… ガンダムファイトは、同じ命を懸けても、ただの殺し合いの世界とは違う。 このリングの中で勝つか負けるか! 貴様はそれを忘れ! 闘いの前に俺に奥の手を開かしてしまった! キング・オブ・ハートに! 同じ手は二度と通用しない!

高官(偉そう):ええい… どこまで恥をさらすのだ!

ドモン:ばぁぁくねぇつ… ゴッドスラッシュ!

キラル:なるほど… 真の決着をつけようというわけか! ならば来い!

ドモン:おう!

ホイ&ミン:ひゃああ!!

サイ:二人とも隙が無い…

チボデー:やるな… 勝負は一瞬で決まる!

レイン:ドモン…

キラル:ドモン! 貴様に今こそ教えてくれるわっ! この私のガンダムファイトから追放された、恨みを! この私の恨みをおっ!

ドモン:ならばっ… 斬るっ!! うあああっ! とぅあああっ!

キラル:うおおお…!!

ドモン:ぐっ! だあああ… ああ…

チボデー&レイン:ドモォン!

キラル:見事だドモン… 貴様のような男と、再び剣を交える事ができようとは! たっ楽しい闘いだったぞ… ぬほっ…!!

アナウンサー:ゴッドガンダムの勝利です!

ホイ&ミン:いやったやったやった!

高官(偉そう):ええーい 役立たずめが! こうなったら! キラルの殺しを隠すためには、自爆してもらおう!

シュバルツ:おっとそのまま。

高官(偉そう):ぬぅ!?

シュバルツ:証拠隠滅とは念のいった事だが、余計な事はやめてもらおう。 でなければ今までのファイター暗殺の件、キラルに全部白状してもらうぞ!

高官(偉そう):ぬぅぅ… 勝手にしろ!

シュバルツ:よろしい…ドモン! ナイスファイトだったぞ!

ウォン:なるほど。 なかなか楽しませてくれるね。 ドモン・カッシュ君。 次の試合が楽しみだよ。

マスター・アジア:ふっふっふっふっドモン。 ワシはいつでもお前を待っているぞ。

キラル:ドモン・カッシュよ。 私は忘れはしないぞ。 そう、あの最後の一瞬の、お前を支える仲間たちの姿。 まさか、この目にもう一度あのような素晴らしいものが見えるとはな… 礼を言おう! さらばだ!

レイン:どこへ行くのかしら。 キラルは。

ドモン:ファイトから足を洗って、今まで殺してしまった人たちを供養して歩くそうだ。

チボデー:自分の犯した罪が、償っても償いきれるものじゃないって事は、奴自身、一番よく知ってるってわけだ。

サイ:サイゼェン! キラル!





(次回予告)


みなさんおまちかねーっ! マーメイドガンダムとの対戦を控えながら、サイ・サイシーの心はウキウキ。 なぜなら彼は、美しい少女セシルに、すっかり夢中になっていたのです。 ですが二人の前には、皮肉な運命が待ちかまえていたではありませんかぁ! 機動武闘伝Gガンダム!「試合放棄!? 恋にドキドキ、サイ・サイシー」にぃー! レディィィ…ゴー!


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