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第26話 新必殺技! 爆熱ゴッドフィンガー




アナウンサー:おおっ! ネオオランダのネーデルガンダム、立ち上がれるのでしょうか!

ポール:くうっ…

マーキロット:ふふふふふ 貴様それでよくこの決勝大会に辿り着けたな。

ポール:何を!

マーキロット:貴様のような弱いガンダムには、神の手による罰が必要!

ポール:ん!?

マーキロット:行くぞ! ハーキュリー! たぁぁっ!

ポール:なめやがってぇ! 喰らえ! ネーデルタイフゥーン! やった! ん!?

マーキロット:喰らえ! 裁きのイカヅチ!!

ストーカー:さてみなさん。 あれこそが本大会の優勝候補ナンバーワン、ネオギリシャのゼウスガンダムなのです。  なんと強そうなガンダムなのでしょう。 ですが、肝心のドモン・カッシュは、開会式でこんな事を。

ドモン:マスター! 俺はアンタと闘うために! 全勝で勝ち進む!

ストーカー:はてさて、そう簡単に行くのでしょうか。 なぜなら彼は、ゴッドガンダムの必殺技を、まだ知らないのです。 それでは! ガンダムファイト! レディーゴー!!



サブタイトルコール:新必殺技! 爆熱ゴッドフィンガー!!



ウォン:ふっ このカードは面白みに欠けていた… 次の相手はと… あの全勝宣言のゴッドガンダムね… 悪くない。  それで行くか… これでドモン・カッシュが負ければ、奴は所詮それまでの男。 優勝どころではない。

マスター・アジア:その通り。

ウォン:おやおや。 彼の組み合わせが気になってのお越しですか?

マスター・アジア:獅子は己の子を谷底に突き落とし、這い上がって来た者だけを我が子とする。 その例に習い、ドモンには常に最強のファイターをぶつけるのだ。 その試練を乗り越えた時、ドモンは私の求める武闘家となりうる。

ウォン:そう、私のためにね… 東方先生…

マスター・アジア:ふふふっ…

レイン:待ってドモン! ねぇ待ってったら! ねぇドモン! 何も出て行かなくたっていいじゃない。 せっかく、落ち着いて試合にのぞめるように。って、ここを選んだっていうのに。

ドモン:だが、俺の肌には合わん!

レイン:あっそんな…

ドモン:じゃ、あした会場でな。

レイン:え? ちょっと!

ドモン:んん?

カラト:おおドモン・カッシュ。よい所で会った。 今ちょうどな…

ドモン:用ならレインに頼む。

カラト:おい! お前の第1戦目の相手が決まったんだぞ?

ドモン:ん?

カラト:聞いて驚くなよ! 相手はネオギリシャ!

ドモン:ん!

レイン:まさか!

ウルベ:ゼウスガンダム!

カラト:そうとも。 本大会優勝候補ナンバーワンと言われる奴だ。

ミカムラ:一回戦で最強の相手にぶつかるとは…

ドモン:笑わせるな! 何をおじけづいてる! そいつに勝つためのゴッドガンダムだろ?

カラト:強気だな。

ドモン:俺だって伊達に、ギアナ高地で修行をしてきたわけじゃない。

カラト:で? どこへ行く!

ドモン:宿を探しにだ!

カラト:なにぃっ!? や、宿探しって… どういう事かね!

ウルベ:ま、まあ、ここは彼の好きにさせるのが…

レイン:あのぉ! 私、やっぱり連れ戻して来ます。

ウルベ:ああ。

ミカムラ:レイン…

レイン:もう、ドモンったら… ドモン…

町の男:あれがネオジャパンのファイターか。

町の男:優勝候補の一人なんだってな。

町の女:かっこいい!

町の女:タイプだわ! 私…

町の男:第1戦の相手は、ゼウスガンダムだってさ。

町の男:ウォン首相もきっつい組み合わせするよな。

町の男:だけど見ものだぜぇ。 ゼウスってのはそりゃつえぇって事だからな。 7、3か…いや9、1でゼウスが勝つぜ!

町の男:気の毒なドモン・カッシュ… 1回戦で全勝宣言がオジャンとは…

ドモン:ふっ 誰も俺のゴッドガンダムの凄さを知らないんだ… ん? あれは… ゼウスガンダム! さすがだ… 優勝候補の筆頭に挙げられるだけの事はある。 ふっ。 だが俺のゴッドガンダムに比べればまだまだ…

マーキロット:ほぉ… そいつは言ってくれるな!

ドモン:ん?

マーキロット:お前がドモン・カッシュか!

ドモン:ああ、そうだ! ん? うおっ! うう…

マーキロット:俺は、ネオギリシャのマーキロット。 今のパンチは貴様の全勝宣言への、挨拶がわりよ。

ドモン:で、でかい…

マーキロット:そう、俺はうぬぼれた野郎はヘドがでるほど好かんのでなぁ!

ドモン:ふっ じゃあ、挨拶はきっちり返さなきゃなぁ! どうだ! はあっ!

マーキロット:ふっふっふっ…

ドモン:く、このお! ふ! ふ! まだまだぁ! うぉぉぉりゃああ!!

マーキロット:上には上がいる事を教える!

ドモン:うおお!! ふぅ… う! うっ… うっ!

マーキロット:ふふふふ… これじゃ全敗宣言でも出した方が良かったんじゃ無いのか?

ドモン:うぅー… うっ…

マーキロット:ふぅっ!

ドモン:ぐぅ…

マーキロット:ふん…

レイン:ダメなの… あっちこっち回って見たんだけど…

ミカムラ:とにかく明日の準備もある。 お前も一度戻っておいで。

レイン:はい。 でももう一度海の方へ言ってみるわ。 じゃあ。

ミカムラ:確かに、ドモン君の気まぐれにも困ったものだ。

カラト:まったく! いつになったら一国を代表するガンダムファイターとしての、心構えができるのだ!

ウルベ:まあカラト委員長、彼を信じましょう。

カラト:そうやって君らがドモンを甘やかす!大体奴は、ゴッドガンダムの新必殺技を知らんままじゃなかったのか? ミカムラ:はい、爆熱ゴッドフィンガーの事はまだ何も。

レイン:もう。 ドモンのバカ!どこ行っちゃったのよ… はっ!

ドモン:な、なにぃっ!

マーキロット:ふっはっはっはっはっはっはっ! 貴様のような弱い者には、この俺が、ガンダムの、神の裁きを下してくれるわっ!

ドモン:はっ! はぁはぁはぁはぁ… 今のは… 夢!? でも今闘ったら! 俺はああなる…はっ! うん… うっあっあっ… これは?

ハン:目が覚めなすったかね。

ドモン:誰だ!

ハン:ほっほっほっ 誰だとはまたすごい朝のご挨拶じゃの。

ホイ:そうだよそうだよ! 助けてもらった癖してさ!

ドモン:え?

ハン:ほっほっほっほっほっほっほっほっほっ




(アイキャッチ)


ハン:口に合わんかな?

ドモン:助けてもらった礼を、まだ言ってなかった。

ハン:ほっとく訳にもいかんでな…

ドモン:すまない… 実は俺は…

ホイ:ドモン・カッシュ! 知ってるよ! ネオジャパンのガンダムファイターだろ?

ミン:今日第1戦があるんだって?

ドモン:ああ…

ハン:どうしたね。ファイターにしてはぼんやりしおって。 ミン。そのホーロー虫の粉末取ってくれ。

ミン:ホーロー虫?

ハン:それ! その目の前にあるじゃろう!

ミン:これぇ〜? これは…

ハン:ああっそうそうそれじゃ。 ホーロー虫という虫はな、体長が2pしか無いのに、自分の数倍もある虫を餌として、向かってゆく勇敢な虫なんじゃ。 弱い癖して自分が生きるためには絶対に諦めん。 ほれ。あんたも…

ドモン:自分の何倍もの敵…

アナウンサー:四年に一度、地球と宇宙の主導権をかけて行われる、ガンダムファイト。 ここ第1会場リングでは、対戦するガンダム同士が相対しております。 ですが、何やらネオジャパン首脳陣の様子が変。 それもそのはず。 肝心のファイター、ドモン・カッシュがまだその姿を現していないのです。

ウォン:ふっふっふっふっ… まさかこのような事になるとはね。 差し詰め、ゼウスガンダムに恐れをなしたといった所でしょうか。

マスター・アジア:ふっミスター・ウォン。 あなたはドモンという男を知らないのです。

ウォン:と、いうと?

マスター・アジア:そう、相手が己より強ければなおの事。 ドモン・カッシュとは、そういう武闘家なのです。

ハン:すでに敗北した身?

ドモン:ああ…

ハン:本当に思っているのか?

ドモン:ああ…

ハン:ならばお前さんは自分の弱さに気付き、おじけついたと言うわけじゃ。 これはめでたい。

ドモン:え?

ハン:めでたかろーに。 闘いは勝てないとはっきりしたんじゃ。

ドモン:言われてみれば確かに、迷う事は何もないはず。

ハン:なら、方法はただ一つ。

ドモン:そう、1つしかない。 ふっ それは…

ドモン&ハン:ホーロー虫。 はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ

ドモン:じいさん。 気に入ったぜ。 この船に俺を下宿させてくれ。

ハン:お前さんが勝ったらな。

ドモン:ならば話は決まった。 闘いはよわい方が勝つ。

ハン:その意気じゃ!

ホイ&ミン:ははっ!

ハン:ホイ! ミン! 船を出せ!

チボデー:へぇい! ドモォォン! どこをほっつき歩いてた!

サイ:随分と余裕じゃん!

レイモンド:ドモン殿! 私たちもじっくりと拝見させて頂きますよ。

ジョルジュ:あなたの新しいガンダムもね。

ドモン:う!

マスター・アジア:ふっふっふっ… 待っていたぞ! さあ己の言葉通り全勝で勝ちあがってこい! ドモン・カッシュ!

レイン:あっ!

ドモン:よぉし行くぞぉ! ゴッドガンダァム! ふんっ!

ウォン:よぉしそれではガンダムファイトォ!

マーキロット:レディィィィ!!

ドモン:ゴォォォォォッ!

レイン:お待たせっ! モビル・トレース・システムは上手くシンクロしてるわ。 これなら大丈夫。 頑張ってねドモン。

マーキロット:ふっはっはっはっ! 恐れずに現れたお前の勇気だけは認めてやる!

ドモン:何を言う! この身が砕け散る時は! 貴様も道連れだぁ!!

マーキロット:捨て身の攻撃か! よぉぉしわかったぁ! 望み通りその身を、粉々にしてやるわぁっ! うぁぁっ!

ドモン:うあっ… なんてパワーだ!

ホイ:ねぇおじいちゃん! 知らないからね! ホーロー虫なんていい加減な事いっちゃって…

ミン:あれはただのスパイスだよぉ?

ハン:いいんじゃよ。迷いを吹っ切るためにはな。

ドモン:やはりバルカンじゃ歯が立たないか!

マーキロット:ふっはっはっはっはっはっはっ! そろそろとどめを討ってやろぉかぁ! 生意気なネオジャパン! ふっはっはっはっはっはっ!

ドモン:はっ! 夢と同じだ! でも、今の俺は、ホーロー虫だぁぁっ! はぁっ!

チボデー&サイ&ジョルジュ&アルゴ:やったぁ!!

カラト:ほぉ…

ウォン:ほぉ… あのゼウスを一撃で!

マスター・アジア:いや、勝負はこれから!

ドモン:はぁっ!

マーキロット:喰らえっ! 裁きのイカヅチィ!!

ドモン:うあああああっ!! うあああああっ!! うあああ… うっ… ぬああああ!!

マーキロット:ほめてやろう! この俺を戦車から降ろしたのはお前が始めてだ! だが! その罪は重いぞ… ぬぅぅっはっはっはっ! 何が全勝宣言だバカバカしい! 貴様のような青二才は、もう一度出直して来い! 4年先でも、8年先でも、いつでも相手をしてやるわぁ! うっはぁっはぁっはぁっはぁっはぁっはぁっはぁっはぁっ ううっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!

(歓声)br>
カラト:な、何をやっておるかドモン!

レイン:はぁっ…

ウォン:おやおやこれでは勝負が決まったようなもの。

マスター・アジア:いや、やつめは耐え難きは耐え、勝機を狙っているのだ!

チボデー:そう、こんな事で負けるドモン・カッシュじゃねぇ! 見ろぉ! シャッフルの紋章が、叫んでるぜぇっ! チボデー&サイ&ジョルジュ:キング・オブ・ハートがなっ!

ドモン:ふっ…

マーキロット:ううっ 笑った!? ほおっまだそんな気力が残っているのか。 ならば! 一思いに息の根を止めてくれるわぁ!!

観客:と、飛んだぁ!

マーキロット:行くぞぉっ!

ドモン:いいっ…

マーキロット:ゼウスガンダム! 最大出りょぉく!

ドモン:来るなら来い! 俺は,何度でも喰らいついてやるぅ!

マーキロット:ほざけぇ!

ドモン:とぅあああああっ! おおおおっ!!

マーキロット:こ、こいつぅ!

レイン:ドモォン! そのまま,ゴッドガンダムの必殺技で押し切るのよっ!

ドモン:何っ! シャイニングフィンガーがこのガンダムにもあるのか!

レイン:そうよ! 爆熱、ゴッドフィンガー! あのギアナ高地の修行に耐えたあなたならできるはず!

ドモン:そうだ… 明鏡止水の心で勝ち取ったあのパワーで… 勝負!

マーキロット:ぬぅおっお!!

ドモン:俺のこの手が真っ赤に燃えるぅ! 勝利を掴めと! 轟き叫ぶぅ! ばぁくねぇつ!! ゴォォッドォ! フィンガァァァ!!

マーキロット:ぬああああああぐあああ!!

ドモン:ヒィィィィトォ! エンドォォ!!!

マーキロット:くっ、ま、まさか! おごり高ぶっていたのは俺の方だったのか!

ウォン:素晴らしい。実に素晴らしい。さすがに東方先生の目は確かです。

マスター・アジア:ふっ… ドモン、やりおったわ。

ハン:見事。 ホーロー虫の勝利じゃな。 若いの。

ドモン:ふっ 得体の知れないスパイスのな!

ハン:なんじゃ、知っとったんか。

ドモン:ふっ

ハン:ほぉぉっ 若いのに食えん奴じゃ。 ぬほほほほほほほ

ホイ&ミン:えっ?

レイン:ねぇなんの話なの?

ドモン:えっ? ああ…

レイン:ねぇってば!

ドモン:いいじゃないか! それよりもお祝いだ。 そう、俺とゴッドガンダムの初勝利にな。





(次回予告)


みなさんおまちかねーっ! ドモンの次なる相手は!ネオインド代表のコブラガンダム。 ながぁい体で、敵をグイグイと締め上げます! しかも、ガンダムに憧れる少年のいたずらで、ドモンはピンチに追い込まれてしまうのです。  機動武闘伝Gガンダム!「頑張れドモン! 友に捧げた大勝利」にぃー! レディィィ…ゴー!


第27話「頑張れドモン! 友に捧げた大勝利」へ

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