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第１６話 最強最悪！ デビルガンダム現る
ストーカー：さて、みなさん。 マスターの裏切りを始めとして、デスアーミー軍団の登場。 命を懸けてチボデー達に称号を継承したシャッフル同盟。 思い起こせば様々な驚きを見せてきた、ここ新宿シティでの戦いも、いよいよ最後の時がやってきたようです。 デビルガンダムはその姿を現すのでしょうか？ そして、キョウジとドモンの対決は。 それでは！ ガンダムファイト！ レディーゴー！！
サブタイトルコール：最強最悪！ デビルガンダム現る
隊員：俺は反対だ！ よりによってあのファイター達を味方にするなんて。ついさっきまで敵だった奴らなんだぜ？
市長：しかしだね… 助けは一人でも多い方が…
隊員：じゃあ何か？ あの4人のせいで怪我をした人達が、そんな理由で納得できるってのか！
市長：しかしだな…
ジョルジュ：操られていたとはいえ、民衆を守るべき騎士がなんという事を！ こうなった以上、私もマスター・アジアを倒す事に協力いたします。 それが、命を捨てて我々を救い、称号を伝授して散っていったシャッフル同盟の方々の恩にむくいる事にもなるはず。 それまでガンダムファイトは一時休戦としたい。
サイ：んでもさぁー 貰ってからこんな事いうのもなんなんだけど、なんか実感わかねぇんだよな〜。
チボデー：ふっ クイーン・ザ・スペードなんて肩書きに興味はねぇが、俺をいいように利用してくれた野郎に、礼だけはせにゃな… いいか！ 俺の足手まといになるんじゃねぇぞ！ 邪魔する奴は遠慮無くぶっ潰してやるからな！
ナスターシャ：確かに無能な味方ほど始末が悪いものは無い。
チボデー：おいそりゃどういう意味だ！ なんならファイトをしたっていいんだぜ？
バニー：待ってよ！ 今はそんな事してる場合じゃ無いでしょ！
チボデー：ああ… だがな… こんなどうしようも無いいらつきは初めてだ！ そいつぁここにいるみんなだって同じこったろう！
レイン：ねぇドモン。 やっぱりあなたがみんなをまとめた方がいいんじゃない？ その方がマスターと戦うには…
ドモン：いいや… 俺の敵は師匠じゃない。 そう。今俺が倒すべき敵は、デビルガンダムとキョウジだけだ。 連中たちとは関係ない…
レイン：ドモン… はっ！
ドモン：地震！？
市長：はっ！ でかいぞ！
チボデー：ど、どうなってんだ！ 全然おさまらねぇぞ！
ジョルジュ：この大きさは異常です！ ぬぅあああ！！
レイン：うあああ… いやあああ…
ドモン：レイーン！！
一同：うあああああ………
マスター・アジア：ふっ もう少し… もう少しでここから出られるぞ。 そう、その時には新宿ともおさらばだ！ はっはっはっははははははは！！ はっはっはっははははははは！！
レイン：いったい… まずいわ… 随分下までおっこっちゃったみたい… 他の人たちともはぐれちゃったみたいだし… なんとか出口を探さなきゃ… うあああああ！！ ふっ！
チボデー：ぐぅああ… アウチ…
レイン：チ、チボデー！
チボデー：へーい！ こんな所でお散歩かい？ ふっ！ いけないなー 女の子の一人歩きは物騒だぜ。 どうだい？
俺が出口まで案内してやろぉか？
レイン：えっ？ という事は…
ジョルジュ：あなたは出口を知っているのですか？ もし本当ならありがたいのですがねぇ…
チボデー：けっ
瑞山：みんな怪我は無いようだな…
ナスターシャ：ドモン・カッシュや他のファイター達とは、はぐれてしまったか。 お前まだ震えているのか？
バニー：ううん… 違うのよ… 私思い出したのよ…
ナスターシャ：一体何の事だ？
バニー：マスター・アジアに捕まった時に見たのよ。 そう思い出したわ… 地下にうずまっていた大きなガンダム。
まるで眠っているようだったんだけど… みんなも見ているはずよ… そうよ！ あれはきっと思いもよらない所からこちらを見ているのよ。そうよ、さっきの地震もデスアーミーの大群もみんなあの恐ろしいガンダムが原因なのよ！
そして今にもっと恐ろしい事が起こるんだわ… 今に！
サイ：うっひょぉ また地震だよ！ どうなってんだろ一体。 んん？ ひゃあああ！！ ねずみだ！ なんか逃げてるみたいだね。
ドモン：そうだ。動物は危険を察知し、集団でその場から離れる性質を持っている… すると… まさか！
サイ：えぇ！？ あっうっおっちょっアニキ！ どうしたんだよ！
ドモン：急げっ！ サイ・サイシー！ レイン達を早く見つけてここを出るんだ！
サイ：っていったってちょ、ちょっと待ってよー！
ジョルジュ：しかしどうもあなたの選ぶ道は、下へ下へと向かっているように見えるのですが…
チボデー：うるせぇな！ じゃあお前一人で行けばいいじゃねえか！
ジョルジュ：そんな。 レインさんをあなたのような野獣と二人きりにするのは、騎士道に反すると言うもの。
チボデー：なんだと！
ジョルジュ：やりますか？
レイン：ちょっと何もこんな所で！
チボデー＆ジョルジュ：下がって！
ゾンビ：うぉぉぉぉ… うぉぉぉぉ…
レイン：あれは！
ジョルジュ：あなたも気付いていたようですね。
チボデー：ああ…
レイン：ああっ！
チボデー：こいつはちょっと厄介だな！ お穣ちゃん！俺たちが道を作るから、あんただけ先に逃げてなよ！
レイン：で、でも…
ジョルジュ：そうして下さい！ さすがに守りきれそうに無い。
チボデー：はぁぁ！！ なにやってんだ 早く逃げろ！
レイン：はぁ… ありがとう！
チボデー：さあこっから先は！
ジョルジュ：どんな事があっても、お通しできません！
レイン：でも… 出口はどっちに行けばいいの？ あっ… 外の光？ ん… んん… はぁっ！ デビルガンダム！ でも、いくらなんでもこんな近くに… はぁっ！ わ…わかったわ… なぜ新宿が… こんなになったのか。 マスターが何を考えていたのか… はぁっ！ ああっ… キョウジさん！ ああっ… あああっ！
シュバルツ：出ろっ！
レイン：今のは…？
シュバルツ：出ろ！ 早くここから出ろ！ そしてみんなを新宿から遠ざけるんだ！
レイン：あなたは？
シュバルツ：早く。 ここをまっすぐ上がれば！すぐ外に出られる。 行けっ！
レイン：はいっ！
シュバルツ：うあっ！ この雑魚どもめ！
レイン：急がないと… このままじゃなにもかもマスターの思うままだわ！ 早くドモンに… はぁっ！ ん…
マスター・アジア：貴様… あれを見たのだな！ まあいい。 知れた所でなんの問題にもならぬ。 だが、ただでは帰さぁぁん！
レイン：ああっ！
マスター・アジア：んっ？
ドモン：サイ・サイシー。 レインを連れて上へ行け！
サイ：わかったアニキ！ お姉ちゃんこっち！
レイン：でもっ…
ドモン：行けっレイン！ 俺は師匠に聞く事がある…
レイン：ええっ…
ドモン：師匠！ デビルガンダムの居場所はわかったぞ！
マスター・アジア：ふっ 今さら遅いわドモン！ 復活だ！ デビルガンダムのな！
ドモン：なにぃ…
マスター・アジア：そう、あのお方が復活するのだ！！
（アイキャッチ）
ナスターシャ＆瑞山＆バニー：ああっ！
ナスターシャ：ますます強くなる。これもその恐ろしい奴の仕業か！
アルゴ：いや…
ナスターシャ：ありがたい！ 助かったぞ！ それで、他に助かった者は？
市長：それがひどい状況でな… なにっ！？
チボデー：助かったぜ…
ジョルジュ：ですが、マドモアゼルレインが…
チボデー：んっおい！
ジョルジュ：ん…
サイ：おーい！
瑞山：おお… サイ・サイシーも無事だ。
バニー：待って… なんか言ってる。
レイン：早くみんなここから離れるのよ！ デビルガンダムはこの下に！ きゃあっ！
市長：うああ… こりゃあでかいぞ…
マスター・アジア：ふっはっはっはっは そろそろ時が来たようだな！
ドモン：なにぃ… ああ… あっ！
マスター・アジア：ふっはっはっはっはっ もう遅いわ、さあ、我があるじのお姿を見て、今一度考え直せ！ そしてワシと共に歩むのだ！ドモン！！
レイン：あっ あれは！
ナスターシャ：そうだ… 思い出したぞ… あれが我々を罠にはめた正体だ！ 奴め！ 灯台下暗しとはよく言ったものだ！
瑞山：だがなぜ今この新宿を襲っていたのだ！
レイン：いいえ！ 襲っていたんじゃないわ… 守っていたのよ！
ナスターシャ＆瑞山：なに！？
レイン：見て！ あの姿！ 丁度、昆虫が何度も変態を繰り返すように、デビルガンダムは自己進化しているの！ 今はその最中！ 例えば、繭の状態なの！
バニー：じゃあ あのデスアーミーの大群はなんだったの！
レイン：あれは、餌のような物。 デビルガンダムがこの新宿に来るまでに産み落としていったメカを呼び戻して、再び進化のために吸収しているのを見たわ！
瑞山：ではもしかすると、あの地下の兵隊たちは、新宿の人々だったのか！
ナスターシャ：そう、これほど何もかも揃った都合のいい場所は無かったのだ！
レイン：でも、ただ一つマスターにとって思いがけなかったのは、ドモンがここへ来た事だったのよ！
マスター・アジア：あまりの素晴らしさに言葉も出ないか！ そうだ！ ワシはほかの者と違って操られてなどはおらぬ！ このデビルガンダムの強さに魅せられて！ 自らその配下となったのだ！
ドモン：そ…そんな！
チボデー：なるほどねっ！
チボデー＆サイ＆ジョルジュ＆アルゴ：覚悟してもらおうか！ マスター・アジア！
マスター・アジア：ふっふっふっふっふっふ この雑魚どもが！ ほざきおるわ！
チボデー：シャーラーップ！ 前回優勝者だかなんだか知らねぇが、決着を着けさせてもらうぜ！
ドモン：待てっ！ チボデー！
チボデー：うぉらぁっ！！ ホ… ホワット！！
マスター・アジア：この身の程知らずが！！
チボデー：のぉぉぉ！！
マスター・アジア：さあ次々とかかってこんか！
ジョルジュ：ならば！ ローゼスビット！
アルゴ：うおおおお！！
サイ：オイラも行くぜぇぇ！！ へゃあああ！！
マスター・アジア：こざかしい…ならば！ 流派東方不敗！ 十二王方牌！
サイ＆ジョルジュ＆アルゴ：なにっ！！
マスター・アジア：大しゃりぃぃぃん！！
サイ＆ジョルジュ＆アルゴ：うああああ！！
ドモン：ジョルジュ！ ぐっ… ししょぉぉ！！
マスター・アジア：うるさい！！
ドモン：ううう…
マスター・アジア：ふん！ キング・オブ・ハートにしてこの未熟ぶり！ あの世でシャッフル同盟が、泣いておるわ！
ドモン：はぁっ…
マスター・アジア：ふっふっふっふっ… あのお方が完全に目覚めるまでの時間稼ぎと思っていたが、貴様らではあまりに役不足！ ならばそろそろ、とどめをさしてくれるわっ！
シュバルツ：そうはさせんぞ！
マスター・アジア：ん？ 戻れぇぇ！！
シュバルツ：ふははははははははは！！ 東方不敗マスター・アジア！ 貴様の思うようにはさせんぞ！
マスター・アジア：なんだと！
ドモン：こ、これは…！
マスター・アジア：んん… まあいい！ 雑魚が一匹増えた所で、なんの足しにもならんわ！ こやつ！ 分身だと！ おおっ！
いやぁぁ！！ できる！ 貴様何者！
シュバルツ：私の名は、ネオドイツのシュバルツ・ブルーダー！ 覚えておいてもらおう！
ドモン：し、師匠と互角に闘うなんて！
シュバルツ：何をしているドモン！ 早くデビルガンダムを倒せ！ 奴がまだ全身を出さない今のうちだぁ！ さぁっ！
ドモン：でもっ あなたは一体！
シュバルツ：そんな事はどうでもいい！ 早く！
ジョルジュ：そうです。ドモン・カッシュ！ 今は奴を倒すのが先です！
チボデー：今動けるのはお前だけだ！
チボデー＆サイ＆ジョルジュ＆アルゴ：さあ早く！！
ドモン：そ…そうだ！ こいつだ！ こいつのために！ こいつのために！ 母さんと父さんが！ こいつのためにぃぃ！！
マスター・アジア：しまった、あのパワーか！
ドモン：俺のこの手が光って唸る！ お前を倒せと輝き叫ぶっ！ 喰らえっ！ 愛と怒りと悲しみの！！ シャイニングゥ！！ フィンガァァァ！！ メン！ メン！ メェェェェェン！！ ああっ…
シュバルツ：馬鹿が！ なぜ頭部を外した！
ドモン：なに！！ 俺のエネルギーを、吸い込んでるっ！！
マスター・アジア：しめた！ ドモンのエネルギーを得て復活だ！
レイン：ああっ あれが…
ジョルジュ：デビル… ガンダム…！！
チボデー：すげぇぇ！！
シュバルツ：おおおおっ…
ドモン：これが… 兄さんの！！
チボデー：あいつは！
ジョルジュ：ドモンが持っていた写真の男！
ドモン：兄さん… 兄さん！！
シュバルツ：危ない！
ドモン：ああっ… うう…
マスター・アジア：ドモンッ！！ 見よっ！ このお姿を！ 貴様のそのパワーのおかげで、我がデビルガンダムは完全に復活された！ 礼を言うぞ… ぬっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ！ さらばだドモン！ キング・オブ・ハートよ！ はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ
ドモン：ま、待てぇ！ 待ってくれ！ 師匠！ 兄さぁん！！ 兄さぁん！！ 兄さぁぁぁん！！
ジョルジュ：負けた…
チボデー：完全に俺たちの負けだ！
シュバルツ：無理は無い。復活した奴のあの姿を見れば詮の無い事よ！ それよりも今の問題は…
ドモン：そうだ… 確かに兄さんは… いやキョウジは！ 本気で俺を狙っていた！ 本気で俺を！ やっぱり…兄さんは！
レイン：ドモン…
ドモン：うっうっうっ… うっ…ううっ…
（次回予告）
みなさんおまちかねーっ！ デビルガンダムを追跡するドモン。 そのゆく手に待ち受けるマスターの恐るべき罠。 さらに、ネオドイツのファイターまでもが立ちはだかり、ガンダムシュピーゲルでファイトを挑んでくるのです。 機動武闘伝Ｇガンダム！「対決！ 謎の覆面ファイター」にぃー！ レディィィ…ゴー！
第１７話「対決！ 謎の覆面ファイター」へ
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